リーグ・アン第30節で、18位のナントと20位のスダンが対戦、スダンがナントを1-0で下し、1部残留をかけた大事な一戦に勝利した。スダンは18位に浮上し、ナントは最下位に転落した。

 スダンの唯一の得点は、ナントの守護神バルテズのミス。相手のシュートを弾き切れず、ゴールラインの内側でキャッチしてしまった。試合開始早々に右太腿を痛めていたバルテズは失点の10分後に交代したが、試合終了を待たず「自宅で療養するため」そのままスタジアムを去ったと伝えられる。レキップ紙はバルテズに両チーム最低の3点(10点満点)という厳しい評価を下した。

 この試合、ペナルティーが確実と思われた相手ディフェンスのファウルが認められなかったという不運はあったが、ナントにいいところがなかったのもたしか。残り8試合はランス、ボルドー、トゥールーズ、リヨンら上位チームとの対戦を数多く残す。44シーズン連続で1部在籍というリーグ・アンの記録がストップする危険性を打破する材料は、残念ながらほとんど見当たらないのが現状だ。