リバプールのMFシャビ・アロンソに、スペイン移籍の噂が浮上している。一部メディアが伝えたところによると、このスペイン代表MFは、スペイン王者のバルセロナから熱烈なラブコールを受けており、今シーズン終了後に母国への復帰を決断する可能性があるというのだ。事実、リバプールとの契約が残り2年となったアロンソは、クラブ側が持ちかける契約延長交渉に対し、現時点で応じる構えを見せていないようだ。『デイリー・ミラー』紙の取材に応じたアロンソは、「リバプールでのプレーに満足している」と語りながらも、今後の去就については明言は避けている。

「今後のキャリアのことなんて、どうなるか分からない。将来のことを予想することなんてできないね。バルセロナ移籍の噂については、何も知らないよ。まだシーズンの途中だし、そんなことは考えられない。とにかく今は、リバプールに満足しているよ」

 一方、チームの中心的存在とも言えるアロンソの移籍報道に対し、ラファエル・ベニテス監督は過敏に反応。先日、共同オーナーに就任したトム・ヒックスとジョージ・ジレットの両氏に会談の場を設けるよう要請し、アロンソの去就について対応策を探るつもりだという。

「シャビの去就について、オーナーの両氏と話し合う必要がある。状況をしっかりと分析する必要があるからね。オーナーには、我々にとってシャビは欠かせない存在だと伝えるつもりだ」

 アロンソ移籍報道に動揺を隠せないベニテス。チーム構想に大きな影響を与える中心選手の去就問題だけに、オーナー両氏との首脳会談が今後のリバプールを左右しかねない。選手の慰留や首脳陣との交渉など、ピッチ外におけるベニテスのマネージメント能力が問われている。