フランス代表戦で2試合続けて飛び抜けた好調ぶりを見せたアネルカ。周囲は、早くも来季のビッグクラブ入りをも予感させかねないムードに包まれている。

 AFP(フランス通信)によると、今シーズンからアネルカが所属しているプレミアリーグ、ボルトン・ワンダラーズのアラーダイス監督は、興味深いオファーがあった場合には、アネルカを売りに出すこともあり得る、と述べた。

 監督は「いずれ(移籍の話も)あるだろう。なぜならニコラ・アネルカは、私が感じたところ、世界クラスの選手だからだ。もし彼の売却がクラブに巨大なボーナスをもたらすなら、クラブはこれから何年もプレミアリーグでのポジションを確保できるだろう。誰だってタイミングのいいときにビジネスをすべきだ」とビッグクラブへの移籍を歓迎するような口ぶりで語った。

 アネルカは95-96年のシーズンにパリ・サンジェルマン(PSG)から17歳でデビュー。それから2シーズンの間、PSGとアーセナルを行き来し、97-98年のシーズンにプレミアリーグで本格的デビューを果たした。その大躍進もW杯直前で、惜しくも代表入りは逃したが、翌シーズンにアーセナルで17得点をあげて注目を浴び、レアル・マドリーに史上最高額の移籍金2億2000万フラン(3354万ユーロ、現レートでおよそ52.7億円)で移籍。しかしレアルからはわずか1年で放出され、古巣のPSGに戻ったが、ここでも期待はずれに終わった。その後はリバプール、マンチェスター・シティ、トルコのフェネルバフチェと転々。再びイングランドに戻った今季、ボルトンではこれまで27試合に出場し、9得点をあげている。