JRT四国放送

写真拡大 (全63枚)

新しい年の幕開け、フォーカス徳島では、2026年に大注目の人物をシリーズで紹介していきます。

テーマは2026年の干支である馬が力強くかけていく姿にちなんで「今年にかける」。

1回目の1月5日は、2025年に中学1年生ながら全国大会で準優勝した、重量挙げの選手です。

自分より重いバーベルを軽々と持ち上げるこちらの女の子、生光学園中学1年生の富永胡花さんです。

まだあどけなさの残る13歳。

自宅に設けられたトレーニングルームで、父・佳孝さんの指導のもと、日夜、大人でも厳しいと感じる練習を黙々とこなしています。

(父・ 富永佳孝さん)
「バックスクワット90キロ5回、これやね」

その肩にのしかかるバーベルは91キロ。

ほとんど自分を2人担いで、5回のスクワット。

(父・ 富永佳孝さん)
「1・軽い、2・よし、4・ラスト、よし軽い!5。行けたで」
「何月に記録を更新したかっていう色分けをしているんですよ。赤の字が9月に更新した記録なので」
「もう、3か月以上、記録更新していないっていう印なので、この赤の文字(9月の記録)を優先的に更新していくっていう感じですね」

この日は、実に約3か月ぶりの自己ベスト更新。

早速、記録を91キロに書き換えます。

(生光学園中学1年・富永胡花 選手)
「5回がきつい」

(父・ 富永佳孝さん)
「いつもより軽かった?」

2025年、胡花さんは茨城で行われた中学生の全国大会で、一年生ながら準優勝。

大器の片鱗を見せました。

(生光学園中学1年・富永胡花 選手)
「挙げられないと悔しい」

12月、徳島科学技術高校で開かれた、公式記録大会。

この大会に胡花さんは、高校生の男女にまじり、中学生女子としてただ1人、出場しました。

最初の種目はスナッチ。

床に置かれたバーベルを、一気に頭の上まで持ち上げます。

胡花さんのベストは56キロ。

見事57キロを挙げ、県記録を更新しました。

(生光学園中学1年生・富永胡花 選手)
「今日はこれを挙げるために来たんだって思って、しっかりと決めました。クリーン&ジャーク75キロ取りたいです」

2種目目は、バーベルを肩まで引き上げてから頭上へもちあげる、クリーン・アンド・ジャーク。

65キロは成功しましたが…。

70キロ、75キロと続けて失敗。

3回の試技を終え結果は65キロと、記録更新はなりませんでした。

(生光学園中学1年生・富永胡花 選手)
「いやあ、ちょっと重かったです。もっと練習して、もっと重い重量挙げられるように頑張ります」

ウエイトリフティングとの出会いは6歳の時。

バーベルのおもちゃが、お気に入りでした。

当時も、そして本格的に競技に打ち込むようになってからも、ずっと父・佳孝さんが専属コーチです。

その佳孝さんは、かつて高校3年生の時に出場した、国体の60キロ級スナッチで優勝。

全日本選手権でも優勝した実績を持つ、正真正銘のトップ選手でした。

現在は県ウエイトリフティング協会の、副理事長も務めています。

そんな父に背中を押され、胡花さんも2026年こそ日本の頂点を目指します。

(父・ 富永佳孝さん)
「試合の時の70キロ、あれ何が悪かったかわかる?」

(生光学園中学1年生・富永胡花 選手)
「こっちに倒れた」

(父・ 富永佳孝さん)
「うん、ジャークの足の位置なんだよ。足が重心より内側に入ってきたからこう倒れる、ここ(ジャーク)の足が前後に綺麗に開いたら腰が真ん中に来る」
「こっちの足をこっちにやってみて、こうなるわかるだろ?差したときに倒れていったんだよ、そしたらいける」

そして、胡花さんのパワーの源が。

(生光学園中学1年生・富永胡花 選手)
「いただきます」

お母さんの手料理です。

(生光学園中学1年生・富永胡花 選手)
「美味しいです」

母・美香さんもまた高校時代、幅跳びで国体に出場したアスリート。

(母・富永美香さん)
「筋肉の回復をということで、お肉が多くなりました」

フードアドバイザーでもある美香さんが、栄養面で胡花さんを支えます。

この日やってきたのは先日、記録会が開かれた、県内でも屈指の名門校、徳島科学技術高校のウエイトリフティング部。

(生光学園中学1年生・富永胡花 選手)
「こんにちはー」

こうして、時には自宅のトレーニングルームを飛び出し、外の刺激を受けます。

(徳島科学技術高校1年・高橋一颯さん)
「僕が(部活に)入った時、中1の女の子がめっちゃ挙げてるって聞いてすごかった。僕より強かった、めちゃめちゃ強かった」

(徳島科学技術高校2年・太田理輝さん)
「いつもいつも笑顔でやっていて、こっちも笑顔でやれるというか部の空気もよくなるんで」

胡花さんが科技高へやってくる、お目当ての一つがこの人の存在。

科技高唯一の女子部員、2年生の川西菜々子さんです。

(生光学園中学1年生・富永胡花 選手)
「初めて会った時から可愛がってくれて、優しくいつも話しかけてくれるので、すごく嬉しい」

(徳島科学技術高校2年・川西菜々子さん)
「めっちゃ強いです。高校生の大会に出ても入賞できるぐらい強いと思います」
「胡花ちゃんがいてくれることで、負けないように頑張ろうっていつも思います」

こたつでくつろぐひと時も、話題はウエイトリフティング。

(生光学園中学1年生・富永胡花 選手)
「記録があまり伸びない時もあるし、学校終わりとかで疲れているけれど、練習しないといけないと大変だなと感じる」

それでも競技に打ち込めるのは、周りの人への思いがあるから。

(生光学園中学1年生・富永胡花 選手)
「もう感謝ですよね。(両親は)支えになる存在なので、感謝はちゃんとしておかないと」

2025年、1年生で出場した全国大会では、わずか1キロ差で準優勝。

2026年の目標は?

(生光学園中学1年生・富永胡花 選手)
「とても悔しかったので、今年の目標は、絶対に全国大会で優勝することです」

そして将来はもちろん。

(生光学園中学1年生・富永胡花 選手)
「オリンピックで、金メダルをとることです」

まだ13歳、いつかその腕で世界への重い扉を開け。

新春シリーズ企画「今年にかける」、5日は女子重量挙げ界期待の新星、中学1年生の富永胡花さんをご紹介しました。