重量挙げで全国優勝目指す13歳 生光学園中・富永胡花選手【徳島】
新しい年の幕開け、フォーカス徳島では、2026年に大注目の人物をシリーズで紹介していきます。
テーマは2026年の干支である馬が力強くかけていく姿にちなんで「今年にかける」。
1回目の1月5日は、2025年に中学1年生ながら全国大会で準優勝した、重量挙げの選手です。
自分より重いバーベルを軽々と持ち上げるこちらの女の子、生光学園中学1年生の富永胡花さんです。
自宅に設けられたトレーニングルームで、父・佳孝さんの指導のもと、日夜、大人でも厳しいと感じる練習を黙々とこなしています。
(父・ 富永佳孝さん)
「バックスクワット90キロ5回、これやね」
その肩にのしかかるバーベルは91キロ。
ほとんど自分を2人担いで、5回のスクワット。
(父・ 富永佳孝さん)
「1・軽い、2・よし、4・ラスト、よし軽い!5。行けたで」
「何月に記録を更新したかっていう色分けをしているんですよ。赤の字が9月に更新した記録なので」
「もう、3か月以上、記録更新していないっていう印なので、この赤の文字(9月の記録)を優先的に更新していくっていう感じですね」
この日は、実に約3か月ぶりの自己ベスト更新。
早速、記録を91キロに書き換えます。
(生光学園中学1年・富永胡花 選手)
「5回がきつい」
(父・ 富永佳孝さん)
「いつもより軽かった?」
2025年、胡花さんは茨城で行われた中学生の全国大会で、一年生ながら準優勝。
大器の片鱗を見せました。
(生光学園中学1年・富永胡花 選手)
「挙げられないと悔しい」
12月、徳島科学技術高校で開かれた、公式記録大会。
この大会に胡花さんは、高校生の男女にまじり、中学生女子としてただ1人、出場しました。
最初の種目はスナッチ。
床に置かれたバーベルを、一気に頭の上まで持ち上げます。
胡花さんのベストは56キロ。
見事57キロを挙げ、県記録を更新しました。
(生光学園中学1年生・富永胡花 選手)
「今日はこれを挙げるために来たんだって思って、しっかりと決めました。クリーン&ジャーク75キロ取りたいです」
2種目目は、バーベルを肩まで引き上げてから頭上へもちあげる、クリーン・アンド・ジャーク。
65キロは成功しましたが…。
70キロ、75キロと続けて失敗。
3回の試技を終え結果は65キロと、記録更新はなりませんでした。
(生光学園中学1年生・富永胡花 選手)
「いやあ、ちょっと重かったです。もっと練習して、もっと重い重量挙げられるように頑張ります」
ウエイトリフティングとの出会いは6歳の時。
バーベルのおもちゃが、お気に入りでした。
当時も、そして本格的に競技に打ち込むようになってからも、ずっと父・佳孝さんが専属コーチです。
その佳孝さんは、かつて高校3年生の時に出場した、国体の60キロ級スナッチで優勝。
全日本選手権でも優勝した実績を持つ、正真正銘のトップ選手でした。
現在は県ウエイトリフティング協会の、副理事長も務めています。
そんな父に背中を押され、胡花さんも2026年こそ日本の頂点を目指します。
(父・ 富永佳孝さん)
「試合の時の70キロ、あれ何が悪かったかわかる?」
(生光学園中学1年生・富永胡花 選手)
「こっちに倒れた」
(父・ 富永佳孝さん)
「うん、ジャークの足の位置なんだよ。足が重心より内側に入ってきたからこう倒れる、ここ(ジャーク)の足が前後に綺麗に開いたら腰が真ん中に来る」
「こっちの足をこっちにやってみて、こうなるわかるだろ?差したときに倒れていったんだよ、そしたらいける」
そして、胡花さんのパワーの源が。
(生光学園中学1年生・富永胡花 選手)
「いただきます」
お母さんの手料理です。
(生光学園中学1年生・富永胡花 選手)
「美味しいです」
母・美香さんもまた高校時代、幅跳びで国体に出場したアスリート。
(母・富永美香さん)
「筋肉の回復をということで、お肉が多くなりました」
フードアドバイザーでもある美香さんが、栄養面で胡花さんを支えます。
この日やってきたのは先日、記録会が開かれた、県内でも屈指の名門校、徳島科学技術高校のウエイトリフティング部。
(生光学園中学1年生・富永胡花 選手)
「こんにちはー」
こうして、時には自宅のトレーニングルームを飛び出し、外の刺激を受けます。
(徳島科学技術高校1年・高橋一颯さん)
「僕が(部活に)入った時、中1の女の子がめっちゃ挙げてるって聞いてすごかった。僕より強かった、めちゃめちゃ強かった」
(徳島科学技術高校2年・太田理輝さん)
「いつもいつも笑顔でやっていて、こっちも笑顔でやれるというか部の空気もよくなるんで」
胡花さんが科技高へやってくる、お目当ての一つがこの人の存在。
科技高唯一の女子部員、2年生の川西菜々子さんです。
(生光学園中学1年生・富永胡花 選手)
「初めて会った時から可愛がってくれて、優しくいつも話しかけてくれるので、すごく嬉しい」
(徳島科学技術高校2年・川西菜々子さん)
「めっちゃ強いです。高校生の大会に出ても入賞できるぐらい強いと思います」
「胡花ちゃんがいてくれることで、負けないように頑張ろうっていつも思います」
こたつでくつろぐひと時も、話題はウエイトリフティング。
(生光学園中学1年生・富永胡花 選手)
「記録があまり伸びない時もあるし、学校終わりとかで疲れているけれど、練習しないといけないと大変だなと感じる」
それでも競技に打ち込めるのは、周りの人への思いがあるから。
(生光学園中学1年生・富永胡花 選手)
「もう感謝ですよね。(両親は)支えになる存在なので、感謝はちゃんとしておかないと」
2025年、1年生で出場した全国大会では、わずか1キロ差で準優勝。
2026年の目標は?
(生光学園中学1年生・富永胡花 選手)
「とても悔しかったので、今年の目標は、絶対に全国大会で優勝することです」
そして将来はもちろん。
(生光学園中学1年生・富永胡花 選手)
「オリンピックで、金メダルをとることです」
まだ13歳、いつかその腕で世界への重い扉を開け。
新春シリーズ企画「今年にかける」、5日は女子重量挙げ界期待の新星、中学1年生の富永胡花さんをご紹介しました。
