CBS MarketWatchによると、米金融最大手シティグループは18日、ニューヨーク証券取引所で、一時、55.61ドルまで上昇し、2000年8月に付けた55.21ドルを上回り、過去最高値を更新した。終値は前週末比1.37ドル（2.53％）高の55.44ドルだった。これは、中国当局が、シティグループが参加するコンソーシアム（企業連合）に広東発展銀行の株式取得を正式に認可したことが伝わるなか、アナリストが積極的な評価を発表したことで買われたもの。

　　米大手証券メリルリンチのアナリスト、ガイ・モシュコフスキ氏は「シティの株価は急上昇しているが、上値余地がまだある」と指摘。2007年の最終利益見通しについては「我々が予想している1株あたり4.56ドルの達成は確実」と見ている。米国では来年、金利低下圧力が高まり、債券市場にとって追い風の環境になることが見込まれることもシティにとっては有利に働くという。

　　また、米調査会社パンク・ジーゲルのリチャード・ボベ氏もシティの目標株価水準を59ドルから69ドルに引き上げた。広東発展銀行については、「株式取得の承認を受けて、チャールズ・プライスCEO(最高経営責任者)が進める計画に弾みがつき、一段の成長を望むことができる」とした。【了】

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