楽天コミュニケーションズが楽天モバイル回線による「モバイルデータ通信サービス」にて「eSIM」を提供!MVNEとしてMVNO向けにも提供

楽天グループ傘下の楽天コミュニケーションズは6日、楽天モバイルが移動体通信事業者(MNO)として自社回線(以下、楽天回線)を構築して提供している携帯電話サービス( https://network.mobile.rakuten.co.jp/ )の通信網を活用した法人向け「モバイルデータ通信サービス」において従来の物理的なSIMカードに加えて「eSIM」の提供を2024年11月6日(水)より開始すると発表しています。

eSIMはスマートフォン(スマホ)やモバイルルーターなどの製品に遠隔で通信サービスのプロファイル情報(加入者識別情報)を書き込むことができる技術で、昨今では訪日外国人向けのプリペイドSIMや通信障害時のバックアップ回線などでeSIMの需要が拡大しており、利用者のニーズに柔軟に対応するために楽天コミュニケーションズでも既存のSIMカードに加えてeSIMを提供できるサービスを開発したということです。

楽天コミュニケーションズでは仮想移動体通信事業者(MVNO)としてサービスを提供・検討する企業向けにコストを抑えかつスピーディーに事業開始ができるよう支援する仮想移動体サービス提供者(MVNE)としてのサービスも提供しており、今回のeSIM提供開始によって加入者識別情報(プロファイル)の受け渡し手段を複数用意することによってMVNOの多様な販売手法に合わせたSIM提供を可能とし、事業発展をさらに後押しすることをめざすとのことです。


楽天コミュニケーションズではMVNOとして楽天モバイル回線を用いた法人向けモバイルデータ通信サービスを提供しているほか、MVNEとしてMVNOへ楽天モバイル回線を提供しており、今回、同社の法人向けモバイルデータ通信サービスとともにMVNEとしても既存のSIMカードに加えてeSIMを提供することを発表しました。これにより、楽天モバイル回線を用いたMVNOでも手軽にeSIMを提供できるようになります。

楽天コミュニケーションズが提供している法人向けモバイルデータ通信サービスは月額418円(金額はすべて税込)〜の「スタンダードタイプ」や月額308円〜の「上り優先タイプ」、月額418円〜の「IoTタイプ」、そして他のタイプと併用可能なインターネットに接続しないセキュアなネットワークを構築できる「閉域網タイプ」が用意されており、新たに提供されるeSIMでもこれらのタイプが利用できるため、eSIMについても月額308円から提供されます。

初期費用はSIM初期発行手数料として1枚のSIMカードまたは1プロファイルのeSIMごとに3,300円。また法人向けモバイルデータ通信サービスではオプションとして「固定IP」や「データシェア」も提供しています。楽天コミュニケーションズは今後も低価格で高品質なサービスを提供することによってより多くの人に利用してもらえるようにさらなる顧客満足度向上を図っていくとしています。

<「モバイルデータ通信サービス」におけるeSIMの主な特長>
(1)プロファイルの受け渡し手段を複数用意
 ・QRコード表示(対面販売向け)
 ・メール配信(EC販売向け)
 ・プロファイルリンクリスト“回線リスト”の提供(MVNOにおけるシステムへのデータ取込用)
(2)多言語対応
 ・eSIM需要のある訪日外国人向けに開通ページや配信メールの多言語対応
(3)API連携
 ・API連携機能によりMVNOが提供するシステムとのシームレスなオーダー連携を可能として多様なニーズに合ったサービスを提供

記事執筆:memn0ck


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