脳科学者・茂木健一郎、トランプ勝利でイーロン・マスクの未来に危惧

脳科学者の茂木健一郎さんが、自身の見解で「イーロン・マスクさんのファンとしては、トランプさんに当選してもらいたくなかった」という理由を動画で語った。茂木さんはイーロン・マスク氏が政治に関わることで、彼の多忙なスケジュールやビジネスに関する利益相反のリスクが増える可能性を指摘。「トランプ政権で活動することで、利害関係が生じてしまうのは懸念材料」と述べた。

茂木さんは、イーロン・マスク氏が「政府の行政プロセスの効率化を希望している」という点にも触れつつ、「スペースXやテスラ、人工知能の分野で既に多忙であるため、政治的な活動にリソースを費やすのは問題」と警戒を示した。トランプ大統領の再選が「トランプさん自身やその周囲の刑事訴追リスクを低減させることにも繋がる」ことを認めつつも、マスク氏にとっては必ずしも良いことばかりではないと指摘した。

トランプ氏の勝利によって、AI領域やビジネス面での動きが連邦の政策と連関していく可能性についても茂木さんは言及。「その結果、イーロン・マスクさんの連続起業家としてのイメージが変わってしまうかもしれない」と述べ、イーロン・マスク氏が「火星に行って人類の意識の進化を遂げる」ことなどの壮大な目標を掲げ続けるのを求めた。

動画の最後には、茂木さんが「トランプさんが勝った後の動向を注視していきたい」と締めくくり、Pivot Extreme Scienceの収録に向かう途中で話したことに触れつつ、イーロン・マスク氏への支持を表明した。