激戦州、爆破予告で投票延長も 選挙後の混乱を不安視
【ピッツバーグ、フェニックス共同】米大統領選の有権者は5日、党派を巡る敵意や社会の分断解消への希望を抱えながら、未来への1票を投じた。激戦州の南部ジョージア州では爆破予告で一部の投票所が一時閉鎖され、投票時間を延長。大接戦が報じられる中、選挙後の混乱を不安視する声も目立った。
ラストベルト(さびた工業地帯)に位置する激戦州のペンシルベニア州ピッツバーグで、フリーライターのジョン・パークスさん(47)は、トランプ前大統領を選んだ。2度の失業を経験し「人間性は好きではないが、子どもの未来のために経済を立て直せる」と期待を込めた。
一方、大学生ライラ・スカルパクさん(19)はハリス副大統領に投票。「妊娠中絶の権利擁護や気候変動対策を応援したい」と話した。投開票所では警察官が警戒し、選挙関係者は「どちらが勝っても混乱が起きないか不安だ」と緊張した様子。
ジョージア州など複数の州で爆破予告があった。連邦捜査局(FBI)は脅威はないと分析、多くはロシアのメールドメインが発信源のようだと指摘した。