50代60代、貯められない人の「お金の使い方」19個。ポイ活が面倒な人は要注意
お金を増やすために必要なのは、稼ぐ力はもちろん、いかに無駄を省いて貯められる力があるかも肝心。そう教えてくれたのは、起業家で、50代60代女性からの支持も厚いブロガーの中道あんさん。見直しておきたいお金の使い方について、教えてくれました。
なぜ“貯める力”がこれから必要なのか
お金を呼び込むための種となる元手(種銭)は、投資を始めるには欠かせません。少額しか蓄えがなければ、元手を投資したところでリターンは見込めません。しかも、自分が稼げるようになるためにしっかり学ぶには、それ相応の元手が必要になってきます。
つまり、お金を増やすには元手が必要。“稼ぐ力”や“増やす力”をつけるのは、“貯める力”はなくてはならないスキルなのです。
たとえば、月に3万円を貯めたい場合、あなたはどんなふうに家計をやりくりしますか? いきなり日々の生活費(変動費)をきり詰めるのは大変だし、無理な節約は続きません。まずは、家計簿をつけて日々のお金の流れを把握するのが大事。家計簿をつけることに苦手意識のある方は、キャッシュレス生活にきり替えてみてはどうでしょう。クレジットカードの明細を確認するだけでも大体のことはわかります。
さらに、家計簿アプリを使えば、クレジットカードと連携して収支を自動で振り分けて管理することもできます。そうすると、お金の流れをしっかり可視化できるので、自分のお金の使い方の癖も見えてくるはずです。
見直しておきたい固定費3つ
まずは数字としっかり向き合い、毎月必ず支払わなければならない固定費から見直していきましょう。
●(1) スマートフォンやインターネットの契約内容を見直す
契約時のままのプランになっていませんか? 他社と比較して格安SIMに切り替えたり、使わないオプションを見直せば、月々にかかる料金を減らすことができます。
●(2) 保険を見直す
生命保険はライフステージや社会保障制度の変化に伴って、そのつど見直しが必要。たとえば、私の場合、昔はお葬式代を想定し、死亡給付金のある保険に入っていましたが、現在は、かけ捨ての最小限のものにとどめています。子どもも独立したので、多額の死亡給付金は必要ありません。加えて、20代の頃に入っていたがん保険も、今のがん治療には適さないから解約しました。
●(3) 使いきれていないサブスクサービスや会費などを解約する
使っていないクレジットカードの年会費を毎年払ってしまってはいませんか? ネットフリックスやアマゾンプライム・ビデオなどのサブスクで、現在使っていないものはありませんか? ひとつひとつは少額でも複数あると結構な額になってしまっているはず。利用していないものは今すぐ解約しましょう。
●(4) 電気・ガス料金の契約を見直す
電力自由化によって、各電力会社から多種多様な料金プランが誕生しました。自分のライフスタイルに合った電気契約をすることで節約になる可能性もあるので、まずは調べてみましょう。
以上のような固定費節約のメリットは、一度見直しをしたら削減効果が持続すること。たとえば、マイカーを手放してカーシェアリングを利用すれば、車両代・税金・維持費など、かなりの費用を節約できます。
見直しておきたい日々の変動費
次に、日々のお金の使い方(変動費)を見直してみましょう。ズバリ、お聞きします! あなたは以下の項目にいくつ該当しますか。
□家にビニール傘が何本もある
□ついリボ払いを使ってしまう
□お財布がパンパンに膨らんでいる
□パートナーの収入と預金額を知らない
□着まわしができない個性的な服が好き
□せっかくだから、とプチ贅沢をしてしまう
□底なしに教育費をつぎ込んでいる
□ソロ活(ひとり行動)ができない
□つき合いランチが断れない
□お中元やお歳暮がやめられない
□ついコンビニで飲み物を買ってしまう
□半額シールやバーゲンが好き
□机に読んでいない本が積んである
□宝くじを本気で買っている
□クレジットカードの明細を見て、驚くことがある
□新発売・新製品にワクワクする
□食事をつくるのが面倒な日はフードデリバリーを利用する
□ポイ活なんて面倒くさいと思っている
□冷蔵庫の中に賞味・消費期限ぎれの食品がある
これらは、節約できない人の特徴を記したものです。
お金を貯められなかった頃の私は、このうちの半数である10個に該当していました。今では“食事をつくるのが面倒な日はフードデリバリーを利用する”くらいになりましたが、とにかく浪費家体質だったのです。同じようなキッチンツールを何個も持っていたり、まとめ買いして食材をダメにしたり、自己投資と称して購入した本などを読まなかったり…。今思うと、なにごとにも計画性がなく、必要のないことにお金を使っていました。
自己管理能力を高めて、貯め体質を目指そう
節約には、ギャンブルなんてもってのほかですが、お金に対してこんな軽率な思考や態度をしていては、手元から逃げてしまうのも当然です。そもそも、お金を貯めるいちばんのコツは使わないことなのだから。そこでおすすめなのが、“お金を使わないノーバイデー(NO BUY DAY、無買デーとも)をつくる”こと。
週に何度か、必要以上のお金を使わない日をつくってみましょう。古い話になりますが、年金暮らしでやりくりが大変だと嘆く母にこの方法を教えると、わざわざ電話をかけてきて「昨日一日お金を使わなかったら、なんだかお金から解放された気分になったぁ」と喜んでいました。
お金を管理することは、自分を管理するようなものです。この自己管理能力が高い人は、生活や仕事において効果的に管理やコントロールができます。これは起業や副業にも必要な能力です。収入と支出を把握し、無駄遣いを見直すことが、この能力を高めるには有効です。