(左から)池島寛悟さん、小鳥居暁光さん

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AIがYouTube動画をニュース記事化するサービス「livedoor ECHOES(ライブドアエコーズ)」の累計記事数が1000本を突破しました。

livedoor ECHOES


話題の記事も続々誕生し、「【マニアック天気】松浦悠真」チャンネルの記事「気象予報士、『次の3連休は秋雨前線の影響で警報級大雨の恐れ』と解説」はXで1万8000リポスト、「あらかわちゃんねる」の記事「YouTuber、港で見つかった巨大サメ『ハチワレ』を解説『深海生物の打ち上げと同じ原理』」は1万7000リポストを記録しました。





中でも、「早稲田大卒美容師 異色のキャリアのお給料 気になる貯金額は?」「『給料高いけどキツイ』Amazon配達員が年収の実態を暴露!貯金額は驚愕の結果に」など、数万ページビューのヒット記事を次々出しているのが「街角給与明細」チャンネルです。そこで、”中の人”に人を惹きつけるコンテンツ作りの秘訣を聞きました。

「57連敗」乗り越え取材巧者に


「あなたのお給料いくらですか?」−−。街角給与明細は、街行くさまざまな職業の人にインタビューをし、仕事のやりがいや収入、貯蓄額などを尋ねるチャンネルです。

2023年8月からショート動画の投稿を始め、YouTubeとTikTok、Instagram、LINE VOOMの総再生数は6億に上ります。収益は、視聴数に応じた広告収入が月100万ほどで、企業案件も月に複数あるといいます。

街角給与明細のYouTubeチャンネル


発起人は、SNS運用代行を手掛ける会社の代表を務める池島寛悟さん。友人の小鳥居暁光さんが取材を担当し、動画編集者も加えた計3人で運営しています。

始めたきっかけは、本業での「もどかしさ」でした。

「SNS運用代行では、お客さんのやりたいことと僕らのノウハウを掛け合わせたときに、100点にならないケースがあります。どうしてもお客さんの顔を立てないといけなかったり、こうした方が面白いのに先方の社内事情でできなかったりして、70点のクリエイティブが出来上がってしまう。結果的に投稿は伸びず、責任を追及され、そのストレスに耐えられませんでした。

だったらめちゃくちゃ面白いと自負する100点のクリエイティブを仲の良いメンバーと一緒に量産して、独自の経済圏を作った方が面白いんじゃないかと思いました。それでチャンネルを複数考案し、2つ目に立ち上げたのが街角給与明細でした」(池島さん)


池島寛悟さん


池島さんがテレビ番組やYouTubeの企画を調べたところ、お金事情をインタビューするコンテンツが閲覧されやすい傾向にあることがわかりました。「ただし、それをひたすらこすり続けている番組やチャンネルはなかった。センシティブな内容だし難しいだろうなと思いましたが、もし継続できたら勝てるんじゃないか」とビジネスチャンスを見出します。

とはいえ、当初は取材を受けてくれる人を探すのに苦労したそうです。小鳥居さんは「秋葉原の道に立って、前を通った人全員に声をかけるという自分ルールを作ったことがありましたが、57連敗しました。断られた理由をメモに記していたのですが、40人くらいで(辛くて)やめちゃいました」と笑って振り返ります。

小鳥居暁光さん

声かけの仕方を工夫するなどして、受諾率は今では2割ほどに向上しました。チャンネル人気の高まりとともに「逆オファー」もあるものの、出演者の大半は街中で出くわした人です。トラブル防止のため出演同意書も交わしているといいます。

「変なおじいちゃんだな」違和感信じ大物に取材成功


インタビューのコツを聞くと、池島さんは「いかに相手をのせるかです。動画にすると1、2分ですが、実際は10分くらい話を聞いています。相手の表情が少し険しければ、良い話を聞いてみたりして場が和やかになるよう努めます。その上で聞きづらい質問をしています」と教えてくれました。

取材相手の人選は、当初は金銭的に余裕のありそうな人を中心に声をかけていたものの、そうでない人、例えば学生なども、視聴者の関心を集めやすいことが分かったそうです。そのため、現在は「華がある人」を探しているといいます。

「ショート動画の特性上、会話の内容よりもパッと見た時の印象が重要です。どれだけ面白い話をしていても、華がないと離脱されやすい傾向があるようです。そのため、『なんか華があるな』という『なんか』を大切にしています」(池島さん)

「なんか華があって派手な人がいるなーと感じてインタビューをしてみると、『あれ、レペゼンのふぉいじゃない?』と気づいたことがありました(編注:人気音楽グループ『Repezen Foxx(レペゼン・フォックス)』の元メンバーDJふぉいさん)」(小鳥居さん)




印象的だった出会いを聞くと、2人は揃って、東京・原宿で美化活動のボランティアをしていた高齢男性を挙げました。

「シール剥がしをしていて、一回通り過ぎた後に『変なおじいちゃんだな』と思って声をかけたらすごい人だった」と目を輝かせる小鳥居さん。実は元大手アパレル企業の役員を歴任した重鎮でした。



仲間から言われた「最近インタビューが面白くない」


動画編集のテクニックについては、「テンポ」の重要性を強調します。テンポ感を追及するため、編集作業は1本につき8時間かかることもあるそうです。

「ショート動画の視聴者は、狙いがありそうな余白やオチがありそうな間は我慢できるのですが、意味のない1秒の間は我慢できなくて飛ばされがち。なので『あえての間』以外はカットし、とにかく次が気になるようにテンポ感を意識して編集しています。さらに、テロップを頻繁に入れ替えて、リズム感も演出するようにしています」(池島さん)


PDCAはどのように回しているのでしょうか。池島さんは具体的な数値目標は定めていないものの、「日々検証を繰り返しています。『この動画が全然見られなかった理由は何だろう』と考えて次のインタビューに生かす。とにかくトライ、トライ、トライですね」と実践の大切さを説きます。

「視聴者は予定調和を嫌います。インタビュー系のチャンネルは多いですが、紋切り型の一問一答に終始している場合は個人的に面白さを感じません。そのため、質問は事前に固めすぎず、出演して頂いた方との会話を楽しむことを重視しています」


小鳥居さんも頷きます。細かい分析をしていた時期があったものの、「あまりやると同じような動画ばかりになってしまい、運営する側も面白くなくなる。動画編集の担当者に『最近インタビューが面白くない』と言われて質問内容が似通ってしまっていたことに気づいたことがありました」

夢は「テレビ局作り」



今後どのようなビジョンを描いているのか−−。池島さんは壮大な構想を打ち明けてくれました。

「私はテレビ局を作りたいと思っています。リアルの場に作るのではなく、既存のSNSプラットフォームを使って色々なジャンルのチャンネルを立ち上げ、それぞれで影響力を持つテレビ局みたいな集団になれれば面白いなと考えています」

「MrBeast(編注:アメリカの大人気YouTuber。登録者数は3億2000万人を誇る)は自前のスタジオを持っているのですがこれがすごいんです。撮影部屋があったり、編集チームがひたすら編集していたりと、その施設でさまざまな動画を生み出しています。私もそういう施設を持って、自分の好きな仲間と自分の好きなチャンネル動画をどんどん発信するのが理想です」




街角給与明細のlivedoor ECHOES記事一覧はこちら

街角給与明細へのQ&A


・ECHOESの導入理由

かねてから動画コンテンツを文字コンテンツとして発信したいと考えておりました。ブログやオウンドメディアなどを検討しておりましたが、制作コストの割に費用対効果が期待できず進めずにおりました。そのタイミングでECHOESにご招待いただき、AIで記事制作できる点で作業コストを大幅に削減できること、ライブドアニュース様のような大きな媒体で発信できることに魅力を感じ導入を決めました。


・導入してみての感想
思った以上にAIの精度が高く驚きました。街角給与明細は細かい話などは極力カットして1分程度にまとめている動画コンテンツなので、文字コンテンツに落とし込んだ時に話がチグハグにならないか心配でしたが、ECHOESは文脈を読み取った上でしっかり記事に落とし込む精度が高くとても良かったです。


・反響
記事のPVを見せていただいたところ(※)、思った以上に閲覧されていたことでやはりライブドアニュースという大きな媒体の影響力を感じました。また、Xの投稿に取り上げていただいたことで、普段の動画視聴者とは異なる層からの反応やYouTubeやTikTokなどで届けられなかったユーザーにコンテンツが届けられているのを実感しました。※月間10本以上作成いただいた方には、アクセスレポートを発行しております。




・記事制作の負担感
使い勝手もよく1記事あたり2分程度で投稿設定を完了できるので、作業の負担は特にありません。


・ご要望
現在の機能には満足しておりますが、今後さらに機能の拡大もされていかれると思いますので、楽しみにしております。


※livedoor ECHOESは現在、招待制のサービスになっております。アカウントを新規作成したい場合は
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