三浦監督(左)と握手を交わすジャクソン(撮影・伊藤笙子)

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 「SMBC日本シリーズ2024、ソフトバンク0−7DeNA」(31日、みずほペイペイドーム)

 メジャー時代の仲間の活躍が己を奮い立たせた。DeNAのアンドレ・ジャクソン投手が7回3安打8奪三振無失点。「とても集中して入れた。全てのことがうまくいった」。五回途中2失点で降板したシリーズ第1戦から、初の中4日登板で気迫を見せた。

 初回は3者連続三振の立ち上がり。六回には2死一塁から山川を空振り三振に斬り、豪快にほえた。七回、2四死球と暴投で1死二、三塁とこの日一番のピンチを迎えたが、落ち着いて対処。最後は周東をクールに二ゴロに仕留め、ベンチに戻ると戸柱と笑顔で会話した。

 この日はかつて、約3シーズンプレーしたドジャースがワールドシリーズを制した。試合前に結果を確認したといい「素晴らしいゲームだった。多くの旧友が今も在籍していて、度々連絡を取り合って『おめでとう』とお祝いの言葉を添えた」。元同僚の活躍にリンクするように、自身も好投でチームを導いた。

 「プレーオフで投げられるのは簡単なことではない。マウンドに上がれば全てを出し切る。そういった思いで一球一球投げた」。日本一への可能性を大きく手繰り寄せた。