力強く加速するオメガギネス(撮影・園田高夫)

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 「みやこS・G3」(11月3日、京都)

 重賞初制覇を目指すオメガギネスが30日、美浦Wで最終追い切り。しまい重点に力強い伸び脚を披露し、目下の出来の良さを伝えた。これまで重賞は4度挑戦して2着3回が最高。今度こそ、初タイトルをつかみ、G1再挑戦へ弾みをつけたい。

 2歳時から調教を任されている杉原(レースは藤岡佑)を背に、オメガギネスは美浦Wに登場。大きく先行するグラニット(4歳3勝クラス)を目標にしながら、しまい重点に力強く加速した。雨でぬかるんだチップに苦しみながらも、ラスト1Fは11秒5をマーク。以前に比べて体幹がしっかりとした印象だ。

 6F83秒0−39秒1−11秒5に、大和田師は「いつも通りの動き。反応も良かったですし、力を出せる状態だと思います」と納得の表情を浮かべる。デビュー前に骨盤骨折。これまでは適度に間隔をあけて使われてきたが、今回は中4週のローテとなる。「そこがポイント」と、指揮官は口元を引き締めるが「きょうの感じは良かった。年齢とともに体質が強化してきたし、こなしてくれれば」と4歳秋の本格化に期待を込める。

 舞台設定も好転。前走のシリウスSは斤量59キロを背負っていた分、最後に脚が上がって2着に敗れたが「今回は100メートル短縮する上、斤量57キロ。2走前に勝ったように、直線が平たんのコースも脚質的に合う」と京都変わりでプラスアルファを見込む。大和田厩舎としても、重賞初制覇が懸かる一戦。機は熟した。