静岡空港の国際線、ソウル便が10月28日から増便されました。先日、香港への新規就航も発表された静岡空港。コロナ禍を経て国際化が進んでいます。

【写真を見る】静岡空港ソウル線が増便! 週11~12往復に コロナ禍経て強化された国際線が『発展のカギ』

新たに増えたのは午前中にソウルと静岡空港を往復する便です。

<韓国から一時帰国した人>

「静岡空港の便が増えたから楽。駐車場もあるし、迎えにきてもらうのも頼みやすい」

<韓国からの観光客>

「増便はすごく便利。富士山世界遺産センターや静岡市内を2人で旅行したい」

これまで静岡とソウルを結ぶ便は午後遅くに出発する一日一往復でした。今週からは曜日に限りはありますが午前の便が新設され、週7往復だったものが週11から12往復に増えました。

韓国に向かう観光客にも好評です。

<韓国に向かう観光客>

「早くから韓国に行って、たくさんいられる時間が長くなるので、いいかな」

国際線増便を見据えて、コロナ禍から準備したきたことがあります。

<LIVEしずおか 水野涼子アナウンサー>

「こちらが空港と飛行機を結ぶボーディングブリッジです。これまで4機だったものを5機に増やして空港の設備を強化しました」

ボーディングブリッジが増えれば飛行機からスムーズに降りる事ができます。また、出国の際のチェックインカウンターも10から18に増やし、自動チェックイン機も導入しました。

<水野涼子アナウンサー>

「こちらが飛行機のジェット燃料を保管するタンクです。路線拡大に備えて1つタンクを増設してこれまでの1.5倍の量の燃料を保管できるようになりました」

国際線の数をコロナ禍前のピーク時に戻したい静岡空港。手を挙げたのは韓国のチェジュ航空でした。

<チェジュ航空 静岡支店 ジョン・ソンギョ所長>

Q.増発の理由は?「静岡ソウル便は搭乗率が85%以上で安定している路線。両国間の旅行ニーズに応えるために増便をしました。運航の直前に販売がオープンしたにも関わらず11月は午前便が60%、既存便は90%と好調な予約です」

9月末現在、チェジュ航空の利用客は韓国からが6割、日本からが4割。他の路線に比べると、割合が均等に近く双方の行き来が活発になっています。

<チェジュ航空 静岡支店 ジョン・ソンギョ所長>

Q.静岡空港からどこに行くのが人気ですか?

「静岡空港に近い富士山と河口湖が(韓国人に)人気が高く、静岡市の青葉おでん横丁も現地の雰囲気をたっぷり楽しめる場所として韓国の番組でも紹介されていて人気が高い」

静岡空港の発展のカギともいえる国際線の増便。静岡県も各航空会社と交渉を重ねています。

<静岡県 空港振興課 小野一課長>

「これから東アジアを中心にまだまだ就航していない都市が多くあるので短期も含めて路線誘致には取り組んでいきたい」

こちらは静岡空港の乗降客数の推移です。赤い部分、乗降客に占める国際線の比率も高く、国際線の拡大は静岡空港発展の鍵ともいえそうです。2038年には135万人の利用を目指し、受け入れ態勢を強化してきました。

インバウンドの需要が増えることで静岡の地域活性化の拠点にもなりそうです。