「公にすれば死ぬ」被害女性が涙の告白　“関西検察エース”元検事正の北川健太郎被告が部下を暴行　「お前も俺の女だ」犯行時に脅し…卑劣な犯行

2024年10月28日 14時0分

元大阪地検検事正で現弁護士の北川健太郎被告が、2018年9月に部下の女性に対し性的暴行を加えた罪で、2024年6月起訴され、25日に初公判が開かれた。被害女性は、性被害で人生を壊されたと涙ながらに訴えた。

部下の女性に性的暴行をしたとして法廷に立ったのは、「関西検察のエース」とまで呼ばれた、元大阪地検の元検事正で、現在は弁護士の北川健太郎被告（65）だ。

2018年3月、検事正就任会見で北川健太郎被告は「本日着任いたしました、検事正の北川でございます。厳正、公平、不偏不党を旨として事案の真相を解明し、国民の負託に応える検察を目指したいと思っております」と、就任会見で検察の理念と抱負を語っていた。

しかし、この会見から約6年後の2024年6月、大阪高等検察庁が北川被告を逮捕したのだ。

検事正として要職を歴任してきた人物が、逮捕・起訴される前代未聞の事態となった。起訴状によると、北川被告は、検事正だった2018年9月、大阪市内の官舎で、酒に酔って抵抗できない状態だった部下の女性に、性的暴行を加えた罪に問われている。

被害に遭った女性は、涙ながらに「大阪地検のトップの検事正から突如、性被害を受け、全てを壊されました。女性として妻として母としての私の尊厳、そして検事としての尊厳を踏みにじられ、身も心もボロボロにされ、全て壊されました」と訴えた。

6年間、被害を申告できなかった理由については「被告人から『公にすれば死ぬ』『検察が機能しなくなり、検察職員に迷惑がかかる』と脅され、口止めをされ、懸命に仕事をしているたくさんの職員に迷惑をかけられない、検察を守らなければならないと思った」と語った。

女性は現職の検事として働きながらも、今も性被害によるPTSDに苦しめられているという。

そして、25日午後2時から開かれた初公判では、北川被告について検察側は、「北川被告は犯行時、『これでお前も俺の女だ』と発言。女性は恐怖で抵抗できず、被告が検事正という立場だったため、被害を打ち明けられなかった」と指摘した。

これに対し北川被告は、小さな声で「争うことはしません。被害者に深刻な被害を与えたことを謝罪します」と述べ、起訴内容を認めた。
（「イット！」10月25日放送より）

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