「より日本人らしい酒文化を」“日本ワイン” 全国80種類が集結 丸の内から多彩な味わい発信 地域活性やインバウンド・海外輸出拡大へ

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全国のワイナリーが日本ワインを広めるためのイベントが、東京・丸の内で開催されている。国内のブドウで作られた「日本ワイン」の魅力を発信し、地域経済への貢献が期待される。専門家は「日本ワインの独自性が海外進出のきっかけにもなり得る」と話す。

全国40ワイナリー“日本ワイン”の味を丸の内で体験

世界も注目する日本ワインの魅力を発信する。

24日から東京・丸の内で始まったのは、“日本ワイン”を広めるイベント「丸の内 日本ワインWeeks 2024」だ。

“日本ワイン”とは、国内で収穫されたぶどうのみを使用し、国内で製造された果実酒のこと。

このイベントの期間中は、丸の内エリアのレストランやホテルなどで、全国各地40のワイナリーから集められた約80種類の“日本ワイン”を楽しむことができる。

参加したワイナリーの人は、このイベントに期待を寄せている。

丸藤葡萄酒工業・大村春夫 代表取締役:
これだけの人たちが集まってくれていて、こういう人たちが日本ワインおいしいよって、どっか行って宣伝してくださればありがたい。

勝沼醸造・有賀裕剛 専務取締役:
飲んでもらうきっかけ、そういったチャンスさえあれば、可能性はあると思う。そういったもの(日本ワイン)を、より日本人が飲んで、より日本人らしく、そういった食文化・酒文化ができていけば楽しいのかなと。

日本ワインは、地域活性化の起爆剤になることが期待される一方、流通量は国内市場の5%程度に留まっている。

主催者は、東京の中心、そして、ワインの一大消費地でもある丸の内から“日本ワイン”を発信し、日本全体を盛り上げていきたいという。

三菱地所エリアマネジメント企画部 兼 新事業創造部・藤井宏章 理事:
これだけのクオリティのワインなので、各レストランでもたくさん扱われて、ワインといったら「まずは日本ワイン飲みたい」と思われるような環境になっていけばいいと思っているので、そこにいくまで、我々街としてできることを努力していきたい。

“日本ワイン”を味わえる、このイベントは11月10日(日)まで開催される。

地域独自の魅力を世界のワイン愛好家へ

「Live News α」では、デロイトトーマツグループ執行役の松江英夫さんに話を聞いた。

海老原優香キャスター:
日本ワイン、最近とても身近になってきた印象があります。

デロイトトーマツグループ執行役・松江英夫さん:
実は日本ワインは、全国40都道府県に日本ワインのワイナリーが存在し、日本固有のブドウ品種や、各地域の栽培方法によって異なる個性を持っています。  

ワインは世界共通のお酒のジャンルなので、それに日本各地の個性を掛け合わせると、地域の“目玉コンテンツ”になります。

海老原キャスター:
確かに国内だけでなく、海外の方にも人気ですよね。

デロイトトーマツグループ執行役・松江英夫さん:
そうなんです。例えば、インバウンド客がその地域ならではのワインを体験し、良さを知る人が増えると、その後の海外輸出の機会にもつながります。   

日本ワインを起点にして、それが地域の活性化につながる展開に期待します。

海老原キャスター:
山梨でワイナリー巡りをしたことがあるのですが、豊かな自然の恵みと、造り手の思いが詰まった高品質なワイン造りをされていて、一つのワイナリーでもたくさんの種類があることに驚かされました。

日本のワインを、より多くの方に親しんでもらう機会がさらに増えていきそうです。
(「Live News α」10月25日放送分より)