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 「プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」が24日、都内のホテルで行われ、青学大の西川史礁外野手(4年)はドラフト1位でオリックスとロッテの2球団に指名された。クジ引きの末にロッテが交渉権を獲得した。

 当たりクジを引き当てた玉塚元一・取締役オーナー代行は「吉井監督からの命令で、お前行け!ということで仕方なく参りましたが…ひけてよかったです!」と大役を果たし、大喜び。「千葉ロッテマリーンズを代表する打撃の強い素晴らしい野手に成長いただけたらうれしい」。カメラの向こうの西川に向けて「西川選手、千葉ロッテマリーンズのファンとチームのみんなが待っています。ぜひよろしくお願いします。ありがとうございます」と呼びかけた。

 プロ顔負けのスイングは強じんな背筋から生まれる。「戻りたくないくらいしんどかった」と振り返る龍谷大平安時代。名物練習の逆立ちからブリッジをして20メートル前進するトレーニングで鍛え「背筋を柔らかくしたことによって、背筋を生かして振れるようになった」。大学時代はウエートで筋量を上げ、飛距離を伸ばした。

 自慢の打撃は侍ジャパンのトップチームでも輝いた。今年3月に行われた欧州代表との侍ジャパン強化試合の出場選手として明大・宗山塁、関大・金丸夢斗、愛知工大・中村優斗とともにトップチームに選出された。そこで西川は2試合に又木3打席連続安打を放ち、守備ではダイビングキャッチを見せるなど、攻守で存在感を示した。

 今秋リーグ戦は、9月25日の日大戦で受けた死球の影響で右手人さし指第1関節にひびが入りベンチから必死に声を出し続けた。無念の秋となったが、フルスイングからの飛距離、驚異の打球スピードで新たなステージに挑む。

 ◇西川 史礁(にしかわ・みしょう)2003年(平15)3月25日生まれ、和歌山県出身の20歳。丹生中では和歌山日高ボーイズに所属。龍谷大平安(京都)では2年春に甲子園出場。青学大では1年秋にリーグ戦デビュー。3年夏に侍ジャパン大学日本代表に選出され4番も担う。趣味はイカ釣り。好きな芸能人はタカアンドトシ。憧れの選手は青学大OBの楽天・中島。1メートル82、88キロ。右投げ右打ち。