描き下ろしの新ビジュアル
 - (C) 藤本タツキ/集英社 (C) 2024「ルックバック」製作委員会

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 青春アニメーション映画『ルックバック』が、11月8日から Prime Video で世界独占配信されることが決まった。

 『ルックバック』は、「チェンソーマン」などの藤本タツキによる同名漫画を劇場アニメ化。学年新聞で4コマ漫画を連載し、クラスメートから絶賛を受けている小学4年生の藤野が、ある日突然先生から、不登校の同級生である京本の4コマ漫画を掲載したいと告げられることで始まる物語。藤野と京本の成長を追いながら、ある日起きた、すべてを打ち砕く衝撃的な出来事を描いている。6月28日に公開され、興行収入20億円(10月7日時点)を突破する大ヒットを記録した。

 監督・脚本・キャラクターデザインを手掛けたのは、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』『借りぐらしのアリエッティ』『風立ちぬ』など、多くの大作に主要スタッフとして携わってきた押山清高。藤野役を河合優実、京本役を吉田美月喜が務めた。

 Prime Video での世界配信に向けて、押山監督が描き下ろしたキービジュアルも公開された。新たなビジュアルでは、藤野の部屋のベッドで寝ころびながら、藤野の自信作の原稿を最初の読者として京本が読んで驚嘆している様子が描かれている。押山監督と原作者・藤本のコメントは以下の通り。(清水一)

押山清高

映画『ルックバック』は、藤本タツキさんの原作マンガが持つ力強い物語に、私自身の視点を加えて映画として描いた作品です。58分という短い映画ですが、多くの方が劇場に何度も足を運んでくださり本当に驚いています。今回の世界配信により、劇場に来られなかった方やさらに多くの方に映画を届けられることを嬉しく思います。配信で繰り返しご覧いただけることで、様々な視点からじっくりと映画を鑑賞していただけるのではないかと思います。ぜひ、映画の細部に忍ばせた様々なイースター・エッグも探してみてください。アニメーション映画が持つ絵の力を通じて、その魅力が少しでも伝わることを願っています。

藤本タツキ

映画ルックバックは企画時、原作をそのまま映像化すると短編になってしまい、オリジナル要素を30〜40分入れないと商業的作品として成立しないと言われていました。公開できる劇場がかなり狭まるし、アメリカではそもそも60分弱の映画だと映画館で上映できないかららしいです。それを現在の形のまま、このクオリティで公開できたのは押山清高監督の判断のおかげです。僕が漫画版で拙くてできなかった、伝わりづらかった表現が映画ではわかりやすく、より生き生きとなっていたのには本当に驚きました。あと、haruka nakamura さんの劇伴も、もうこれしか考えられないくらい合っています。お二人のおかげです。ありがとうございました!  劇場に足を運んでくれた人達もありがとうございました!  Prime Video で見る人も凄いアニメーションなので、できるだけ大きい画面で見て欲しいです!  よろしくお願いいたします!