ヘアクリップの資料写真[Pixabay]

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ある中国女性が髪の毛を固定する時に使う道具、いわゆる「ヘアクリップ」のせいで重症を負う事件が発生した。

18日、中国極目新聞など現地メディアによると、四川省成都に住む20代女性Aさんは最近ヘアクリップによって負傷して植物状態に陥った。

Aさんは恋人と電動自転車に乗っていたところ転倒した。この時Aさんはヘアクリップをしたまま後頭部を地面にぶつけて頭蓋骨を骨折した。すぐに病院に運ばれたAさんは蓋頭術を二度受けたが現在まだ意識を取り戻せずにいる。

医療専門家は「ヘアクリップが位置する頭部後方の中央には人間の呼吸、心臓拍動、行動および動作のような重要な生理機能を制御する脳幹と小脳がある」と説明した。

続いて「突然の衝撃時、ヘアクリップが頭皮や後頭部を刺して生命を脅かす場合がある」と説明した。

ヘアクリップによる事故は今回が初めてではない。先月19日、四川省でもある女性が滑って転倒する事故が発生したが、当時着用していたヘアクリップが後頭部を刺してひどく出血した。

また、昨年1月英国バーミンガムに住む女性ジーナ・パネサーさんは交通事故で車が横転し、その衝撃で頭にしていたヘアクリップが頭蓋骨に食い込んだ。パネサーさんは病院に運ばれて10センチの長さのヘアクリップを除去したが、傷が深くて6週間は正常に動けなかった。パネサーさんは当時「運転するときはへクリップは着用せずに弾力あるヘアゴムを使った方がよい」と助言した。