石川県能登地方を襲った記録的豪雨から21日で1か月です。

元日の地震に続く二重の災害により、被災地での復旧、復興作業の長期化が懸念されています。

輪島市役所では黙とうが行われ、犠牲者を悼みました。

9月の豪雨では14人が亡くなり、1人の行方が今も分かっていません。

また、10月18日の時点で避難所に身を寄せる人は433人に上っています。

輪島市中心部では県内外から120人が参加し復旧作業

坂口茂輪島市長

「必ずや多くの全国からの力を借りながら安心して暮らせる輪島市そんな故郷をしっかりと作ってまいりたいと思うので、一緒に皆さん頑張っていきましょう」

輪島市中心部では、21日、県内外から120人あまりのボランティアが参加して復旧作業が進められています。

ボランティアへの作業説明

「依頼者の方の気持ちに寄り添いながらやってもらえたら、人によるとは思うがその辺りを寄り添いながらやってもらえると片付けすぎてしまうと逆に気持ちが滅入ってしまうという方もいるから難しいが、その辺のコミュニケーションも取りながらやってもらえるとありがたい」

能登豪雨では、これまでに1487棟の住宅への被害が確認されており、浸水した仮設住宅から再び避難所生活を余儀なくされるなど住民の日常が戻ってこない状況が現在も続いています。

豪雨で災害廃棄物がさらに増加、ボランティアの支援も不足

災害廃棄物がさらに増えたことで、ボランティアの支援も不足しているという声も聞かれます。

輪島市社会福祉協議会 槌谷雅也さん

「マンパワーでできるところはある程度限りがある。関心がなくなってしまうことが一番住民としては怖い」

地震と豪雨の二重被災が住民の生活再建に重くのしかかります。