元日の地震で石川県小松市に避難し、9月から輪島市町野町の仮設住宅で暮らす女性(83)は「本当にひどいね」と氾濫した鈴屋川を眺めていた(20日)=桐山弘太撮影

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 石川県の能登半島北部を襲った記録的な大雨による災害は、21日で発生から1か月となる。

 元日の地震と大雨の「複合災害」に見舞われた被災地では、復旧の歩みが後退した。地震と大雨で今も700人近くが避難所に身を寄せる。

 輪島市町野町では、土砂とともに大量の流木が道路脇に残されたままで、歩道の多くは泥でぬかるんでいる。地震後の5月から仮設住宅で生活する前荘太郎さん(87)は「この状況に言葉が出ない。みんな、この先どうするのか悩んでいるところだ」と話した。