「飲酒運転・当て逃げ・マネージャーに転嫁」懲役3年6カ月求刑の韓国歌手、判決まで収監生活が確定
飲酒運転と“当て逃げ”の容疑で裁判にかけられた歌手キム・ホジュンの拘束期間が12月までに延長された。
10月17日、法曹界によると、ソウル中央地裁・刑事26単独(チェ・ミンヘ判事)は去る11日、特定犯罪加重処罰などに関する法律違反(危険運転致傷)、道路交通法上の事故後未措置、犯人逃避教唆などの疑いがあるキム・ホジュンに対する拘束期間を2カ月延長した。
韓国の刑事訴訟法上、被告人は最初の2カ月間は拘束状態で裁判を受けることになるが、各級裁判所は2カ月単位で2回にわたり拘束期間を延長することができる。拘束期間は最長6カ月まで延長できる。
裁判所は8月、キム・ホジュンの拘束期間を10月まで2カ月延長していたため、今月にも満了する予定だった。だが、再び2カ月増え、12月まで拘束期間が延長された。
これに伴い、キム・ホジュンは11月13日に予定されている宣告期日まで、拘束状態で裁判を受けることになるものとみられる。
キム・ホジュン側は8月21日に保釈申請書を提出。9月に行われた保釈審問ではキム・ホジュンの足首の痛みが収監期間中に悪化しため、治療が必要だとして保釈を申請した。ただ、これに関して裁判所はまだ判断を下していない。
なお、キム・ホジュンは去る5月9日23時40分頃、ソウル江南(カンナム)区・狎鴎亭洞(アックジョンドン)の道路で、対向車線のタクシーに衝突する事故を起こした後、逃走した疑惑(道路交通法上の事故後未措置)を受けた。
事故後は一度、マネージャーが本人の代わりに自首したが、事故発生から17時間後にキム・ホジュンが警察に出頭。事故10日後の5月19日に飲酒運転の事実を認めた。
警察はキム・ホジュンに対し「特定犯罪加重処罰などに関する法律違反(危険運転致傷)」「道路交通法違反(事故後未措置)」「犯人逃避教唆容疑」の容疑を適用したが、拘束捜査以降、血中アルコール濃度が免許停止レベルの0.03%以上であると判断し、国立科学捜査研究院の血中アルコール濃度鑑定依頼の報告書などを検察に提出した。
ただ、検察は最高裁の判例を根拠に、ウィドマーク式算定法を用いた結果だけでは飲酒運転容疑の有罪を立証することが難しいと判断したことから、飲酒運転容疑は起訴しなかった。その後、キム・ホジュンは8月19日の2回目の公判で「公訴事実をすべて認める」と明かし、飲酒事故の被害者と合意した状態であることを伝えた。
そして、9月30日に行われた結審公判で、検察はキム・ホジュンに懲役3年6カ月を求刑していた。
(記事提供=OSEN)
◇キム・ホジュン プロフィール
1991年10月2日生まれ。韓国・蔚山出身。身長173cm。2013年3月にデジタルシングル『私の人よ』(原題)でデビュー。2020年のオーディション番組『明日はミスター・トロット』に出演して4位(優勝者はイム・ヨンウン)となり、人気を獲得。その後、『リクエスト曲を歌います、愛のコールセンター』などでも抜群の歌唱力を証明した。2024年5月9日深夜、ソウル市内で対向車線のタクシーに衝突して逃走するひき逃げ事故を起こし、同月24日に拘束された。