CBS MarketWatchによると、17日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の12月物は、同日取引後に限月交代を控えていたことから期近物が売られたことに加え、世界的な石油の需給逼迫（ひっぱく）懸念が後退したことから、一時1バレル＝55.08ドルまで下げた後、17カ月ぶりの安値となる前日比45セント安の1バレル＝55.81ドルで続落して引けた。週間では3.78ドル（6.3％）下げた。

　　アルタベスト・ワールドワイド・トレーディングのアナリストであるトマス・ハートマン氏は、冬の到来を1カ月後に控えて、「現在の温暖な気候が向こう4カ月の状況を示すものではない」と指摘。エネルギー価格の今後を見極めるには数日間掛かるとの見方を示した。米国立海洋大気庁（NOAA）は、今年の冬の気温が昨年と比べて約9％低くなると予測している。

　　ガソリン先物は同1.15セント高の1ガロン＝1.5411ドルに反発し、暖房油も同0.84セント高の1ガロン＝1.6689ドルに反発した。週間ではそれぞれ前週を数セント下回った。天然ガスは、前日比42.4セント（5.5％）高の100万Btu＝8.179ドルに反発して引けており、週間では4.9％高だった。【了】