スポニチ

写真拡大

 俳優の柳葉敏郎(63)が11日、都内で行われた映画「室井慎次 敗れざる者」(監督本広克行)初日舞台あいさつに出席した。

 黒のレザーのスーツに身を包みかっこよく登場した柳葉。「こんばんは。室井慎次です」とゆっくりとした口調であいさつした。

 1997年の連続ドラマ開始以来、警察内部の縦割り社会や上下関係、人間模様を描き、社会現象を巻き起こした「踊る大捜査線」シリーズ。2003年に公開された「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」は、20年以上経った今でも邦画実写記録の圧倒的頂点に君臨している。

 “青島と室井の約束”から27年、映画「踊る大捜査線 THE FINAL新たなる希望」から12年、新たな伝説が幕を開けた。11月15日には「室井慎次 生き続ける者」も公開される。

 「室井がいやだったから」。再始動を聞いたときは「断ろうと思いました」と本音を打ち明けた柳葉。監督らと何度も話を重ねていくうちに、「室井に対する熱い思いが感じられまして、覚悟を決めてやらせていただきました」と出演の決め手を語った。

 本作は、柳葉の故郷・秋田での撮影。「うれしいことはない」と楽しみにしていたが、実際に現場に入ると秋田の自宅から目と鼻の先で「うれしい反面、現場に足を向けるのが恥ずかしかったり…」複雑な気持ちの中でも「地元の人に何か恩返しできていれたらなと思って過ごしていました」と振り返った。

 最初はしぶしぶ始めた撮影も「今は感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔をはじけさせ、感謝を伝えていた。

 この日、共演の福本莉子、齋藤潤、前山くうが、前山こうが、筧利夫、矢本悠馬、小沢仁志、飯島直子、本広克行監督も登壇した。