#ババババンビ・宇咲

アイドルグループ、#ババババンビ・宇咲が、7月から8月に上演された舞台『転生したらスライムだった件』-魔王襲来編&人魔交流編- に出演した。

同作品は、WEB発の大人気小説をベースに、原作者完全監修のもとコミカライズされた『転生したらスライムだった件』の舞台化作品第2弾。魔王・ミリム(宇咲)の来襲と、シズ(七木奏音)に託された5人の子供たちとリムルの交流までを描く。Blu-rayが2025年1月8日(水)に発売される予定。

とある事件で命を失った主人公(≠ME・尾木波菜)は、魔物が住む世界に転生し、スライムとなっていた。「リムル」と名付けられたスライムは、出会った魔物たちと仲間になり、皆で町を作った。同郷の転生者・シズとの運命の出会いや別れがあり、争いと和解を経て仲間が増えていったことで、リムルはジュラの森「ジュラ・テンペスト連邦国」の盟主となる。だが、ようやく穏やかな時間を過ごせると思った矢先、リムルに興味を示した天災級の魔王・ミリムが来訪する、というストーリー。

今回、本作が舞台初出演だった宇咲にインタビューを行い、公演を終えた感想や舞台期間中の思い出、共演者たちとのエピソード、今後の役者としての展望などについて語ってもらった。

舞台初出演の感想や思い出を語ってくれた#ババババンビ・宇咲

――初舞台が話題作の第2弾ということで、初めて出演を聞いた時の感想は?

「実は、この作品のお話をいただいた時が、ちょうど事務所のワークショップでお芝居の難しさの壁にぶち当たっているタイミングで、普段だったらすごく嬉しくて喜ぶところだったのに、『嬉しいけど、今じゃない』と素直に喜べなかったんです。でも、アイドルでできる仕事はたくさんやらせてもらってきたから、新しいことに挑戦したいと思っていたし『今がそのチャンスなのかな』と思ってやらせてもらうことになったんです。

いざ稽古が始まったら、もちろん難しいこともあったのですが、やりがいや達成感が大きくて!本番はファンの皆さんが応援しに来てくれたり、私のことを初めて見てくださった方もいらっしゃる中で、『ミリムがすごくよかった』っていう意見をすごく多くいただいて嬉しかったですし、何より私自身、舞台に立ってミリム役を演じることがすごく楽しくて本当にあっという間の公演期間でした」

――初めての舞台ということでプレッシャーなどはありましたか?

「以前は、『舞台って2時間、3時間くらいあるのに、よく全部覚えているな』って思っていて、1年前くらいにグループのメンバーの岸みゆが舞台に出演した時は本当に尊敬しましたし、女優として舞台に向かっている岸みゆが頼もしく見えたんです。その時に『私もああいうふうに挑戦できたらな』という思いがあったので、あの時の岸みゆの姿を思い出して気合を入れて頑張ろうって思いました。

台本を渡されたのが稽古の始まる1カ月前で、私は心配性で事前にいっぱい準備をしたくて『事前にできることは全部やっておこう』と思って、お芝居経験のあるマネージャーさんに手伝ってもらいながら、ライブの前や後の時間を使ってみっちり練習して、台本がしっかり頭に入っている状態で稽古初日を迎えました。そうしたら、『全部(頭に)入れてるの?』って演出の方に驚かれて...(笑)」

――ミリムを演じる上でこだわったポイントは?

「ミリムは今回のシリーズで一番無敵な魔王なので、無敵感を出すところです。でも、演出家の方に『無敵過ぎるからこそ(せりふの)全部を100%強く言うんじゃなくて、"こんなの楽勝だよ"みたいな感じを出してほしい』って言われて、最初は苦戦したのですがいろいろ試行錯誤しながら頑張りました。あと、ミリムは元気なキャラなので、常に元気でいることを心掛けました」

――主演の尾木波菜さんの印象は?

「私はすごく人見知りなので、みんなとコミュニケーションが取れるかすごく不安だったんですけど、たまたま波菜ちゃんと私に共通の友達がいることが判明して、『じゃあ一緒にご飯行こう!』ってなって、稽古が始まるちょっと前にご飯に行くことができたんです。そこで、『すごく緊張しているんです』って言ったら、『全然、仲良くなろう』って言ってくれて。稽古が始まってからも、待ち時間に隣に座って話しかけてくれて、『何か分からないことがあったら、何でも聞いて』って優しくて!そのおかげでだんだん仲良くなれて、気付いたら『転スラ』のキャスト、スタッフみんな仲良くて、空き時間にみんなでゲームとかしていました」

――公演終了後の交流などはありましたか?

「大阪公演が終わった翌日がTIF(TOKYO IDOL FESTIVAL 2024)だったので、現地で会う約束をして、尾木波菜ちゃんとシュナ役のSTU48・石田千穂ちゃんと3人で集まってプリクラを撮ったりしました。あと、グループの大阪遠征の時にたまたまSTU48さんも大阪にいて、千穂ちゃんがライブを観に来てくれました」

――公演期間中の裏話を教えてください。

「大阪公演の(技術チームがステージ演出を確認する)場当たりで、演者はウィッグを被らずやるんですけど、みんな坊主頭みたいな状態なのに真剣にせりふを言っている姿がツボに入ってしまって。しかも、他の皆さんは舞台経験も豊富なので慣れていらっしゃるんですけど、私は慣れていないから...。すると、そんな私を面白がって、みんなが関係ないところで変顔してきたり、前髪だけのウィッグを付けてきたりして笑わせにくるんです。『本当に真剣にやりたいので、笑わせないでください』って言っても、『え?何が?私も真剣だよ』って!あれは本当に大変でした」

――初めての舞台で驚いたことは?

「やる前は全部台本通りにやると思っていたんですけど、ところどころでアドリブがあるのが驚きました。特に東京公演の千秋楽や大阪公演の大千秋楽では、演出には全くないのに鬼人役の方々がステージから客席に降りたりと、その場にしかない"生のもの"があって楽しかったですし、私のファンの方で観劇が初めてという方々にも『舞台ってこんな感じなんだ!』って楽しんでもらえました。私も最初はびっくりしたんですけど、アイドルとしてライブ中のハプニングもいろいろ経験しているので、すぐに『私もこうしてみよう!』って台本にないことをやってみました」

――タイトルに掛けて、もし転生するなら何に転生したいですか?

「今回演じてみて思ったんですけど、やっぱり魔王がいいですね。パワーも大きいから何でもできちゃうし、世界を牛耳っていばり散らかしたい!(笑)」

――次に出演してみたい作品や演じてみたい役はありますか?

「元々アニメが好きですし、今回2.5次元の舞台に参加させていただいて、思っていた以上に作品世界に入れることが分かって楽しかったので、また機会があれば2.5次元作品の舞台に挑戦したいなって思います。その時も現実世界では絶対できないようなことができる最強キャラを演じたいです!」

――グループ活動についても聞かせてください。

「メンバーの卒業もあって新たに7人体制となったのですが、私が舞台で参加していない1カ月の間の新メンバーたちの成長がすごくて!ライブでの口上や煽りができるようになっていたり、MCでもしゃべってくれるようになっていて、『本当に頼もしいな』って思いました。先日のライブ中のハプニングにも焦らず対応してくれて、グループとしてだんだん7人が固まってきたのが感じられて嬉しかったです。今の7人にすごく可能性を感じているので、これからも頑張っていきたいなと思っています。

まだ発表前ですが、いろいろ新しいことに向けた準備が進んでいて、個人的にすごくわくわくしているので、早く皆さんにお伝えしたい!日本武道館公演以降、ファンの皆さんに新しい夢や目標についてお知らせできていなくて半年以上お待たせしたと思うのですが、近々発表できることもありますので、ぜひ楽しみに待っていてください!」

文=原田健 撮影=中川容邦

舞台情報

舞台『転生したらスライムだった件』-魔王襲来編&人魔交流編-

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