レアル・カスティージャのラウール監督 photo/Getty Images

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レアル・マドリードのサテライトチームにあたるレアル・マドリード・カスティージャのラウール・ゴンサレス監督が今季限りで退任するとスペイン紙『Marca』が伝えている。

ラウール監督は、現役時代には16シーズンにわたってレアルで活躍し、公式戦741試合に出場して323ゴールを記録。ジネディーヌ・ジダン、ルイス・フィーゴ、ロベルト・カルロスらと2000年代初頭の黄金期を支えた。現役引退後はレアルの下部組織でコーチを務め、2019年6月からはカスティージャで監督として指揮を執っていた。

『Marca』によると、今季終了後のラウール監督の去就についてはまだ決まっていないものの、レアルは別のポストを用意して同監督の慰留に努める方針であるという。予想される新たな仕事は、トップチームのアシスタントコーチ、もしくは下部組織を統率するアカデミーダイレクターが有力であるとも同紙は伝えている。

また、レアル以外のクラブのトップチームで監督を務めるという可能性も指摘されている。実際、最近ではドイツのシャルケがラウール監督に監督就任の打診をしていたことが明らかになっている。ラウール監督は2010年7月にレアルを退団してからシャルケに加入し、2シーズンにわたって同クラブで元日本代表DF内田篤人氏らとともにプレイ。シャルケをクラブ史上初となるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ベスト4に導いた実績がある。

過去に来たシャルケからのオファーは断ってカスティージャの監督を続けることを選んだラウール監督だが、今回の退任報道によってシャルケ以外からもオファーが届く可能性はある。

果たしてレアルのレジェンドは、どのような決断を下すのだろうか。