特別な意味を持つ“8月15日”に続いて「ハングルの日」にも…あり得ないミス連発の韓国公共放送局KBS

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意味深い「8月15日」の“やらかし”に続いて、「ハングルの日」にもあり得ないミスをしてしまった。韓国の公共放送局KBSの話だ。

【画像】『君が代』放送に日本人選手への抗議まで…8月15日の韓国

KBSは10月9日に開催された第578回「ハングルの日」の慶祝式を中継した際、ハングルの子音の発音を誤って表記した字幕をそのまま放送し、物議を醸している。

この日の慶祝式は、ソウルの世宗(セジョン)文化会館で行われた。式の途中、ステージに登場した「ソドバンド」が、ハングルを学ぶ際に歌われた民謡『ハングルディプリ』を披露した。

KBSは、この歌の歌詞を誤った字幕で放送したのだ。歌詞には「キヨク、ニウン、ティグッ、リウル」というフレーズがあったが、字幕ではこれを「キオク、ニウン、ティウッ、リウル」と誤って表記したのだ。泣きっ面に蜂で、このフレーズは歌の中で何度も繰り返され、そのたびに誤った字幕が何度も表示された。

(画像=KBS)誤った歌詞を表示させたシーン

視聴者からの非難が続くと、KBSは声明を発表。「イベント企画会社が提供した歌詞字幕に誤りがあったが、放送用に再制作する過程でそれを見落としてしまった」と説明し、「字幕の誤りを発見した後、再視聴サービスを一時停止し、修正作業を経てサービスを再開した。視聴者の皆様にご不便をおかけしたことをお詫び申し上げる」と謝罪した。

8月15日には『君が代』が?

公共放送局の信じがたい失態といえるが、KBSは去る8月15日にもミスが取り沙汰された。

日本で「終戦の日」である8月15日は、韓国では「日本の植民地支配から解放されたことを祝う日」として「光復節(クァンボクチョル)」と呼ばれる祝日だ。

そんな祝日に、KBSで放送された『KBS中継席』(原題)が議論となった。同番組は、公演やイベントを録画・解説し、演奏者へのインタビューも同時に放送することで知られる。問題の放送では、「第15回韓国オペラフェスティバル」で上演されたオペラ『蝶々夫人』が録画放送された。

(画像=KBS)『KBS中継席』で放送されたオペラ『蝶々夫人』

ところが、事前に『蝶々夫人』放送のニュースが伝えられると、韓国の各種オンラインコミュニティではKBSに対する非難が殺到。というのも、同作はアメリカが日本を強制的に開港させた時期が舞台の作品となっているためだ。

アメリカ海軍士官ピンカートンと、彼と結婚した没落藩士令嬢の蝶々夫人の悲恋を描かれており、結婚を真剣に考えていなかったピンカートンが日本を離れたあとも、残された蝶々夫人がピンカートンを待ち続けるという内容なのだが、女性主人公が終始着物を着て登場するほか、結婚式の場面で日本の国歌である『君が代』のメロディまで挿入された。同日の録画中継でも、着物を着た出演者の演技が続いた。

そんな内容の作品が8月15日に放送されたということで、視聴者の怒りを買ったのだった。

大切な日にミスが続いているKBSには「意図的にやっているのか」「光復節に君が代、ハングルの日にキオク。スパイでもいるのか」「受信料を返してほしい」といった失望の声が続いている。

(文=サーチコリアニュース編集部O)