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 テレビ朝日政治部官邸キャップの千々岩森生氏が10日、同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月〜金曜前8・00)に出演。自民党が9日の選挙対策本部会議で、派閥裏金事件に関係した前議員、選挙区支部長ら計34人の衆院選公認を決め、非公認は新たに旧安倍派の6人を加え、旧二階派を含め計12人となったことに言及した。

 非公認となったのは、これまで非公認方針が固まっていた旧安倍派の下村博文(東京11区、不記載額476万円)、西村康稔(兵庫9区、同100万円)、高木毅(福井2区、同1019万円)、萩生田光一(東京24区、同2728万円)、三ツ林裕巳(埼玉14区、同2954万円)の各氏と旧二階派の平沢勝栄氏(東京17区、同1817万円)の6人と、新たに非公認が決まった旧安倍派の菅家一郎(福島3区、不記載額1289万円)、小田原潔(東京21区、同1240万円)、中根一幸(埼玉6区、同1860万円)、越智隆雄(東京6区、同84万円)、細田健一(新潟2区、同564万円)、今村洋史(東京9区、同220万円)各氏の6人の計12人。

 旧安倍派「5人組」で不記載が1000万円以上の松野博一前官房長官(千葉3区、同1051万円)、旧二階派幹部で事務総長経験者の林幹雄元経産相(千葉10区、同1608万円)は含まれなかった。

 公認した裏金議員ら34人については比例代表への重複立候補を認めない。石破首相や森山裕幹事長ら党四役も重複立候補しない。比例単独出馬の可能性がある旧安倍派の杉田水脈、尾身朝子、上杉謙太郎各氏の扱いは判断を先送りした。

 石破茂首相は党首討論で、非公認の裏金議員が当選した場合「追加公認はあり得る」と明言。記者会見で「有権者に真摯に説明を尽くして理解を得なければ、国民の信頼を取り戻すことはできない」と強調した。

 千々岩氏は、公認、非公認の線引きについて「関係者によると、石破総理は選挙マニアで全国の選挙区事情が頭に入っている。これまで比例復活が多かった議員を非公認にした」と解説した。