ハチミツ二郎の壮絶すぎる人生。苦しい闘病生活、妻の不倫…そして漫才休止「生きている意味ねぇじゃねえか」
“毒舌M-1王者”とろサーモン久保田×ウエストランド井口が本音を聞いて本音で斬り込む、赤裸々音声バラエティ『耳の穴かっぽじって聞け!』。
「漫才を休止した芸人の本音」をテーマに放送された10月1日(火)の同番組に、東京ダイナマイト・ハチミツ二郎が登場した。
【映像】ハチミツ二郎の壮絶すぎる人生。苦しい闘病生活、妻の不倫…そして漫才休止「生きている意味ねぇじゃねえか」
M-1グランプリ決勝に2度進出し、今でもなお数多くの芸人から慕われる漫才師・ハチミツ二郎。
今年4月に体調が悪化したことにより、漫才師としての活動休止を発表。今回は「漫才ができなくなった今の本音」について自ら文章を綴った。
「何回死のうかと思ったか。死ねばこの闘病もないんだとか…もう漫才もできない。生きている意味ねぇじゃねえか」と赤裸々に打ち明ける彼が今思うこととは?
2020年の年末、コロナに感染したハチミツ二郎は救急治療室で全身麻酔をされ、8日間眠っていた。
「目を覚ますと首から管が繋がれ、人工透析をされていた」
退院後もコロナの後遺症に悩まされながらも、透析生活が始まる。
「これが思いの外、シンドく。透析になったら人生が終わるとまで言う人がいる意味を実感した」
透析から離脱するには腎臓移植をするしかなく、妻は「私がやる。私の腎臓、二郎にあげるよ」と言ってくれたという。
しかし数か月後、闘病を支えてくれた妻に異変が起こる。
「妻は不倫をしていた。妻は家からいなくなった」
2021年11月に離婚し、娘をひとりで育てることになった。
育児と家事、そして透析に追われる日々。その合間を縫って劇場で漫才をしていたと振り返る。
母親が腎臓移植を名乗り出てくれたが、手術は失敗。その後感染症に侵され、生死を彷徨うことになる。
入退院を繰り返し、杖がないと歩けないほどの状態だったが、それでも漫才は続けていた。
「これが舞台の魔力か、舞台に上がれば漫才はできた。しかし、舞台の魔力は舞台を降りると効かなくなる」
ついには、劇場に行くこともままならなくなってしまった。
さらに感染症で長期入院をすることになり、予定した仕事をキャンセル。そんななかでも手術を遅らせ、トーナメントを勝ち進んでいた「THE SECOND」の舞台に上がった。
「ずっとベッドと車椅子の生活をしたから7週間振りに立った。7週間振りに立った人間が勝てる大会ではなかった」
満身創痍で挑んだ大舞台だったが、結果は敗退。本番直前には相方とマネージャーに「SECOND終わったら漫才やめていいか?」と告げており、2人とも黙って頷いてくれたと明かす。
活動休止後も2か月間入院をし、5月末にようやく退院。「オレは漫才師である前にまず親だ」といい、今は小学生の娘と全力で向き合いながら暮らしている。
そんなハチミツ二郎は、漫才への思いをこのように語っている。
「今は余生のつもりでのんびりと、やりたいことをやって過ごしている。だけど、寝てる間も漫才がやりたくてやりたくて仕方なくて目を覚ますこともある」
そして「身体はさらに動かなくなるかも知れない。まず生きる。そして諦めない」と続け、「オレたちの出囃子はいつかまた鳴るよ」と復活を誓う一言で締めくくった。
そんなハチミツ二郎の壮絶すぎる人生にMC2人は絶句。井口は「なんでこんなに試練を与えるんだろう。漫才が本当に好きでやりたくても、休止せざるを得ない状況」と同情していた。