前の生活安全部長の情報漏えい事件について県警が定例会見で「前の刑事部長をおとしめるためだったとみている」と明らかにしたことについて、3日の県議会では「議会への報告が先ではないか」との声が上がりました。

県警の、前の生活安全部長本田尚志被告は内部情報を北海道の記者に漏らしたとして逮捕・起訴されています。情報には「前の刑事部長が不祥事を隠蔽した」という内容の文書や、前の刑事部長の名前などが記載されていました。

県警は先月30日の定例会見で「本田被告は、このほかにも前の刑事部長の名前を使って第三者に文書を送っていた」とし「前の刑事部長をおとしめるためだったとみている」と明らかにしています。前の刑事部長は、不祥事への関与を否定しています。

きょう3日、開かれた県議会の総務警察委員会では「委員会に報告してからマスコミに公表すべきだった。議会を軽視している」などの発言がありました。

(自民党 本田静議員)「満を持して事実を発表したかと思ったが、記者との質問のやり取りの中でポッと出てしまう程度のものだったのか」

(県警 西畑知明警務部長)「総務警察委員会が控えていましたので、説明できるように準備していたが、記者とのやり取りの中でそういう話になったので回答した」

(県民連合 湯浅慎太郎議員)「非常に重大なことを定例会見のあと記事になるまでの間に時間はある。議員に一報を入れるべき。憤りを感じた、議会軽視だと伝えたい」

県警は、漏えい事件の新事実を明らかにした理由について「今後の裁判に支障があるため公表できる内容を精査した結果このタイミングになった」としています。