練習試合に出場したサントリーの高橋藍=9月29日、大阪府箕面市

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 世界最高蜂を目指して新たに誕生したバレーボールの大同生命SVリーグが11日に幕を開ける。

 その顔として注目を集めるのが、サントリーに加入した高橋藍(23)。「バレーボールは面白いスポーツ。もっと盛り上げていきたい」。新リーグだけでなく、男子バレーを背負う覚悟で臨む。

 今春までイタリアでプレー。SVリーグ発足に伴う外国人枠増で、レベルアップが期待されることなどが移籍を後押しした。練習から体格で勝る相手とマッチアップし、「イタリアでやっているぐらいのレベルでできている」。気を抜けばスタメンの座を奪われるような環境こそ、「強くなれるチャンス」と向上心を燃やす。

 インスタグラムのフォロワー数は約280万人と絶大な人気を誇る。本拠地初戦(14日)のチケットは販売開始から50分で完売。関係者によると、サントリーのファンクラブ会員数は昨季の10倍に増えるなど、加入の影響は計り知れない。

 9月29日に大阪府箕面市で行われた練習試合では、抽選で選ばれた約160人のファンに一足早くプレーをお披露目。高橋は「試合会場やSNSを通して、バレーボールを楽しんでいただいているのが伝わる。日本でプレーできるので、そういう方々をさらに増やせる」と実感を込めた。

 メダル獲得を期待されたパリ五輪は8強に終わった。「(勝負どころの)1点の差で負けた。その1点をしっかり取っていける選手になって、4年後の五輪につなげたい」。自身の活躍が競技の未来に直結するという責任を肌身で感じながら、新たな挑戦を始める。