水谷八重子、波乃久里子、渡辺えりがバトルを繰り広げる、二月新派喜劇公演『三婆』 川粼皇輝ら追加キャスト&メインビジュアルが公開
2025年2月1日(土)~9日(日)東京・新橋演舞場、2月13日(木)~24日(月・休)京都・南座にて、二月新派喜劇公演『三婆』が上演される。この度、メインビジュアル完成&追加キャストが決定した。
昭和を代表する作家・有吉佐和子が1961年に発表した原作をもとに、1973年に小幡欣治の脚本によって舞台化されて以来、上演を重ねてきた『三婆』。戦後の高度成長期を時代背景に、女性たちが直面していた社会的制約や不平等など、それぞれの境遇を受け入れながらも自分らしく生きることを選択した、本妻・愛人・義妹三人の主人公たちの葛藤や成長する姿は現代にも通じるテーマであり、深い共感を覚える物語だ。
今回の公演で、新派の二大名女優 水谷八重子と波乃久里子とバトルを繰り広げるのは、2023年6月三越劇場 『三婆』で新派初登場を飾り好評を博した渡辺えり。
共演には、ジュニア内のグループ「少年忍者」のリーダーとして、ミュージカルやドラマなどで主演を
つとめる川粼皇輝、新派からはお馴染みの田口守、鴫原桂、大野梨栄が舞台を盛り上げる。
本作は、小幡欣治の脚本で、演出は新派の他にも歌舞伎やミュージカルなど幅広いジャンルの作・演出を手がける齋藤雅文がつとめる。女たちの老後問題をユーモアたっぷりに、テンポよく描き出した『三婆』。果たして喜劇か、それとも悲劇か。一筋縄ではいかない三人の女性たち “三婆”が、周囲を巻き込みながら繰り広げる熾烈なバトルを楽しもう。
【あらすじ】
昭和38年の初夏。金融業者の武市浩蔵が、愛人の駒代(水谷八重子)の家の風呂場で倒れ、急逝した。一代で会社を大きくした浩蔵だったが、死んだ後には莫大な借金が残り、本妻の松子(波乃久里子)はその返済のために故人の妹のタキ(渡辺えり)の家と本宅の一部を売却。なんとか住む家一軒だけは残ってホッとしたのも束の間、兄の家は自分の家同然と、突然タキが引っ越してきた。追い打ちをかけるように、駒代も料理屋を開業するまでの間、部屋を貸してほしいと転がり込んで来て……
突然始まった三人のおばちゃまたちの奇妙な共同生活。果たしてその行く末は!?