新国立劇場バレエ団、幸せいっぱいの豪華絢爛な古典バレエ『眠れる森の美女』を上演
2024年10月25日(金)~11月4日(月・休)新国立劇場 オペラパレスにて、2024/2025シーズン バレエ『眠れる森の美女』が上演されることがわかった。
新国立劇場バレエ団の2024/2025シーズンは、幸福感に満ち溢れる豪華絢爛な古典バレエ『眠れる森の美女』で幕を開ける。
本作は、広く知られたペローの童話に基づき1890年サンクトペテルブルクの帝室マリインスキー劇場で初演されて以来、世界中で上演され続けている格調と様式美を備えた傑作。数ある古典バレエ作品の中でもひと際スケールが大きい作品として知られ、登場人物の多さと舞台の豪華さは他に類を見ない。
バレエ『眠れる森の美女』舞台写真 撮影:鹿摩隆司
バレエ『眠れる森の美女』舞台写真 撮影:鹿摩隆司
今回、新国立劇場バレエ団が上演するウエイン・イーグリング版は2014年11月にシーズン開幕を飾り新制作されたグランド・バレエ。古典のスタイルを守りながらも現代的な感覚を活かしたウエイン・イーグリングの振付、元ダンサーとしてのセンスが光るトゥール・ヴァン・シャイクの洗練された色彩豊かな衣裳、川口直次による格調高く豪華絢爛な美術は「シンプルにして豪華」な舞台として絶賛された。また、主役級ダンサーが次々とソリストとして登場し、新国立劇場バレエ団ダンサーの層の厚さを実感することができる。
バレエ『眠れる森の美女』舞台写真 撮影:鹿摩隆司
チャイコフスキー作曲の3大バレエの一つとして世界中で愛されている古典の最高傑作で、総合芸術としてのバレエの醍醐味を劇場で堪能してみてはいかがだろうか。
【ものがたり】
栄華を誇るフロレスタン王の宮廷は、一人娘オーロラ姫の誕生に湧き上がり、幸せに包まれている。リラの精はじめ妖精たちも招かれた晴れやかな祝祭のさなか、突然雷鳴がとどろき、激怒した悪の精カラボスが登場。手違いで、ただ一人招かれなかったことを恨んだカラボスは、「姫は編み針を刺して死ぬだろう」と、不吉な予言をする。リラの精は、姫を守ることを約束、一同は安堵する。時は流れ、芳しく成長したオーロラ姫 16 歳の誕生日、盛大な宴が開かれている。そこに見知らぬ老婆が現れ、姫に花束を渡す。花を手に無邪気に踊る姫が突然倒れた!花束の中に針が隠されていたのだ。老婆の正体はカラボスだ。姫は死んでしまったのか...、宮廷の人々は悲しみに沈む。リラの精が現れ、姫と王国全体を長い眠りにつかせる。
100年の歳月が流れた森に、デジレ王子と狩りの一行がやってくる。一人憂鬱な気持ちにとらわれた王子のもとに現れたリラの精は、その前にオーロラ姫の幻影を浮かび上がらせる。姫に魅せられた王子は、リラの精とともに姫が眠る森の奥の城へと向かう。城を見張っていたカラボスと手下だが、知と勇気を持つ王子を伴ったリラの精の前ではもはや無力だ。王子の優しい口づけで目覚めた姫は、愛をこめて彼を見つめる。姫もまた夢の中で王子に恋していた。時間を取り戻すように愛を育む二人。100年ぶりに目覚めた宮廷では、オーロラとデジレの結婚式が盛大に行われ、幸せに満ちた若きロイヤル・カップルの門出を皆が祝福する。
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