「厄介な存在だったが…」久保建英、マドリー相手に好機演出も「ゴールを生むプレーだけが欠けていた」現地評価は上々

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久保はキレのあるプレーを見せたがゴールは奪えなかった(C)Getty Images

 久保建英の所属するレアル・ソシエダは現地時間9月14日(日本時間15日)のラ・リーガ第5節でレアル・マドリーをホームに迎え対戦、0-2で敗れ3試合ぶりの勝利とはならなかった。古巣との対戦となった久保は3試合連続でスタメンに名を連ね、フル出場を果している。

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 シーズン開幕からもうひとつ調子の上がらないレアル・ソシエダがこの日は前半から、王者レアル・マドリーに攻勢を仕掛けた。25分、久保が右サイド高い位置で相手のパスをカットすると、中央へ走り込んだルカ・スチッチへ繋ぎ、ゴールほぼ正面からスチッチがシュート。クロスバーを叩きゴールとはならなかったものの、決定機にホームの観衆が大きく沸いた。その後も、レアル・ソシエダが相手ゴール前でチャンスを作り、39分にはこぼれ球に反応した久保が左足でシュートする場面も繰り広げられている。

 だが、後半に入り先制点を挙げたのはレアル・マドリーだった。攻撃を凌ぎながら試合を折り返し58分にPA内の相手のハンドでPKを得ると、ビニシウス・ジュニオールがこれを落ち着いて決めた。さらに75分にもPKを獲得、今度はキリアン・エムバペが成功させ追加点。この2点のリードを守ったレアル・マドリーが敵地で勝ち点3を掴んでいる。

 レアル・ソシエダは試合開始から相手ゴールに迫る時間帯も長かっただけに、悔やまれるゲームとなってしまった。だがその中でも、攻撃面で存在感をみせていた久保に対しては、スペイン国内からポジティブなコメントが上がっているようだ。

 現地メディア『ELDESMARQUE』では、「断続的に良いプレーを見せ、特に前半ではティボー・クルトワのゴールを脅かすシーンが何度かあった」と称えている。

 さらに、スポーツサイト『MUNDODEPORTIVO』でも、前線での動きを高く評価しており、「この日本人選手は、かつてのチームを相手に良いプレーを見せた。対戦相手へのモチベーションから、果敢にフェルランド・メンディに仕掛けていた。外でも中でもチャンスを作り、レアル・マドリードにとって厄介な存在だったが、ゴールを生むプレーだけが欠けていた」などと振り返った。

 チームは敗れたとはいえ、久保はシーズン再開初戦で上々の動きをみせていた。このパフォーマンスを今後のゲームでも継続してみせてくれることを期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]