存在感を増す張本美和、接戦演じた世界女王・孫穎莎もその実力に賛辞「今日は大きな挑戦だった」

写真拡大 (全2枚)

孫と張本の関係は良好。先日のパリ五輪でも交流が見られた(C)Getty Images

 卓球のWTTチャンピオンズ・マカオは現地9月14日、女子シングルスの準決勝が行われ、世界ランキング8位の張本美和は同1位の孫穎莎にゲームカウント2-4で敗れた。

【動画】張本美和が世界女王を相手に大善戦!孫穎莎とのラリーを制してゲームを奪ったシーンを見る

 13日の準々決勝で同6位の陳幸同にゲームカウント3-1で勝利し、日本勢で唯一ベスト4入りしていた張本。孫とは過去に5度対戦しているものの、1度も勝利できていない強敵だった。

 試合は第1ゲーム、第2ゲームとも孫が奪い、張本は追う展開に。しかし、第3ゲームを11-9で奪って反撃すると、続く第4ゲームも連取。ゲームカウント2-2と追いつき、世界女王を苦しめた。

 ただ、ここから孫が本領発揮。張本は第5ゲームを3-11で落とすと、第6ゲームも8-11で奪われ、ゲームカウント2-4で敗れた。最後まで世界女王に対し接戦を演じたものの、惜しくも決勝進出とはならなかった。

 中国メディア『新浪体育』は試合後、孫のコメントを紹介。孫は張本の素晴らしいパフォーマンスを称賛し、「今日の試合は技術や戦術だけでなく、体力消耗においても大きな挑戦だった」と語ったという。彼女はまた、「試合に勝つことができたのは、自分自身を肯定するに値する」と述べ、張本の実力を認めた様子を伝えた。

 世界女王に実力を認められた張本。今夏はパリ五輪で団体戦メンバーとして出場し、銀メダル獲得に貢献した。これから先、どのような成長を遂げるのか楽しみだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]