【WWE】RAW(9月9日・日本時間10日/カナダ・カルガリー)

 かつてリング上でピクリとも動かなかった”無気力“女子レスラーが、怪奇ユニット加入でいきなり暴走モードに。タガが外れ満面笑顔で竹刀を振り回すエクストリームな狂気ぶりにファンは終始大興奮だった。

【映像】完全覚醒で大暴れした無気力女子レスラー

 WWE「RAW」で、怪奇軍団”ワイアット・シックス(ジョー・ゲイシー&デクスター・ルミス&エリック・ローワン)”とUSレスリングエリート軍”アメリカン・メイド(チャド・ゲイブル&ジュリアス・クリード&ブルータス・クリード&アイビー・ナイル)”の8人が、ルール無用のストリートファイト戦で対決。「無気力女子レスラー」として知られていたニッキーが、突然覚醒し大暴れ。試合を席巻した。

 試合直前、メンバー3人がエプロンで臨戦態勢のなか、一人だけボーっと花道に座り死んだ目をしていたニッキーだが、突然ヌルっとリングに登りアイビーをマウントポジションから奇襲して殴打。エプロンにアイビーの頭を叩きつけ、DDTを畳み掛け、リング下から巨大なゴミ箱を引きずり出し、満面の笑顔を浮かべながらアイビーの頭に被せると竹刀でフルスイングでボッコボコに殴打し絶叫した。

  これまでのニッキーといえば、試合に登場してもピクリとも動かない無気力女子レスラーとして一部のファンの間では注目されてきた。リング下でゾンビのようにただ佇むギャラリー役や、ハロウィン大会では生首役など、ここ1年ほどはレスラーとしての”稼働率0%”だった。
 
 そんな彼女が見せた躍動感ある動きを「クララが立った」的なイベントとして歓迎したファンたちは怪奇キャラを完全に無視して「ニッキーが元気になったよ!安心した」「ハッスルニッキーきたー」「楽しそうでなにより」と終始大興奮だった。

 試合中盤には、ピンチを迎えたゲイシーを救出すべく元レスリング・アメリカ代表のチャドの背後を取り完璧なジャーマンを決めるなど、この日のニッキーは大活躍。混乱の試合はルミスが豪快な「フロッグスプラッシュ」でチャドを仕留めてカウントスリー。”ワイアット・シックス”が勝利した。(ABEMA/WWE『RAW』)