護摩札となる白木に丁寧に文字を書き入れる僧侶ら=千葉県成田市で2024年9月13日、合田月美撮影

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 千葉県成田市の成田山新勝寺で13日、早くも来年の正月に向けた護摩札づくりが始まった。初詣で護摩祈とうを受けた参拝者に授けられるお札で、僧侶らが白木に一文字ずつ丁寧に文字を書き入れた。

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 担当の僧侶8人が正座し、本尊の不動明王を意味する梵字(ぼんじ)が入った、長さ約45センチほどのモミの白木に「不動尊」「成田山新勝寺」などと記した。小さな文字を書く際には、息を止めるようにして慎重に筆を運んでいた。紅白の水引をかけて仕上げ、年末までに約60万体を準備する。

 担当して30年になる寺口照慧(しょうえい)さん(50)は「今年は年明けから能登半島地震や大雨災害などがあり、大変な年だったが、来年は平穏な年になるよう願いつつ、書いた。1字1字に思いを込めた」と話した。【合田月美】