ブライトンの三笘薫【写真:ロイター】

写真拡大

敵地アーセナル戦で先発、得点に絡めずも随所で存在感

 イングランド1部ブライトンの日本代表MF三笘薫は8月31日に行われたプレミアリーグ第3節の敵地アーセナル戦に左ウイングとして先発出場。

 開幕2連勝同士と好調のチームによる直接対決でも得意のドリブルとクロスでのチャンスメイクで存在感を示した。得点には絡めないまま後半40分で途中交代となったが、現地メディアの採点では7点と高評価となった。

 開幕3戦目で迎えた強豪アーセナルとの一戦。DF冨安健洋が負傷離脱中で日本人対決は実現しなかったなかで、三笘はプレミアリーグ屈指の右サイドバックであるDFベン・ホワイトとのマッチアップを苦にせず、左サイドで躍動した。

 前半31分、三笘はMFカイ・ハフェルツのヘディングでのクリアが中途半端になったところを、左足でのダイレクトボレーでゴールを狙った。枠を捉えられず、ボールはゴール右へ外れたが、積極的に得点を狙う姿勢を見せる。

 その後、前半38分にハフェルツのゴールで先制を許す展開となったが、後半4分にはアーセナルのMFデクラン・ライスが2枚目のイエローカードを受けて退場に。その9分後、ブライトンはFWジョアン・ペドロが同点ゴールを奪った。

 数的有利を得て追い付いたあとも、三笘は左サイドからさらにチャンスを演出し続ける。後半19分には一瞬の加速でホワイトを振り切って、左足のクロスを供給。さらに同24分には再びホワイトとの1対1から今度はドリブルで仕掛けず、虚を突いた右足のアウトサイドでDFとGKの間へ絶妙なラストパスを蹴り込んだ。飛び込んだFWダニー・ウェルベックが触れればゴールという決定機を演出したが、いずれのチャンスもあと一歩得点にはつながらなかった。

 三笘は後半40分にMFシモン・アディングラと途中交代でピッチをあとにした。試合は1-1の引き分けに終わっている。

 英地元メディア「Sussex World」の選手採点で三笘には7点がつけられ、「序盤はボールを持つことができなかったが、30分にはあわや先制点というボレーシュートを放った。アウトサイドでボックス内に送り込んだ危険なボールはもう少しでゴールにつながるところだった」と再三のチャンス創出が高く評価された。

 昨季は腰の負傷により後半戦を欠場したが、今季は開幕2戦で1ゴール1アシストと復調を印象付けていたこともあり、「フラストレーションのたまるシーズンのあとで、今季はこの日本人フォワードからより多くのことが期待できるだろう」と完全復活への期待も懸けられていた。(FOOTBALL ZONE編集部)