久本雅美主演で向田邦子の名作が令和に蘇る 舞台『花嫁-娘からの花束-』上演決定
2025年6月三越劇場にて、『花嫁-娘からの花束-』が上演されることが決定した。
『花嫁』は、直木賞作家としても知られる脚本家の向田邦子が、『渡る世間は鬼ばかり』をはじめ数々の名作を世に送り出したプロデューサー石井ふく子からTBS日曜劇場への書き下ろしを依頼されて執筆し、昭和52(1977)年1月に放送されたドラマ。好評を博した『花嫁』はその後も度々テレビドラマ化、舞台化が繰り返され、その都度、時代設定を置き換えながら、東京・上野池之端の下町を舞台に変わることのない日本の家族像を丹念に描き出してきた。
令和では初上演となる当公演では、久本雅美が主人公の片倉ちよを演じる。ドラマでは市川翠扇、赤木春恵、奈良岡朋子、泉ピン子、舞台では山岡久乃、草笛光子、高橋惠子とこれまで数々の名優が演じてきましたが、向田邦子作、石井ふく子演出の作品に初登場の久本が、その系譜に新たな一歩を踏み出す。共演には羽場裕一、小林綾子、丹羽貞仁、上脇結友、瀬戸摩純らの出演が決定した。
あらすじ
夫の七回忌。還暦を過ぎた片倉ちよは、漠然と今後の人生をどう過ごすべきかを考えていました。法事に集まった家族たちも母の身の振り方や実家の立ち退き料はどうなるのかなどその動向が気になる様子。そこへ突然舞い降りてきた母親への縁談に皆が揺れ動きます。ちよは息子や娘たちの心遣いに感謝しつつ、本当の思いを明らかにし……。