がんばって片づけて一度はスッキリしたはずの部屋が、気づけばまた散らかってしまう。きれいな部屋キープするためには、習慣が重要。YouTubeでミニマリズムなライフスタイルを発信し、SNSの総フォロワー数は16万人を越えるmai minimalismさんが実践している、無理なくスッキリとした家をキープするための習慣を2つ教えてくれました。

がんばるのは最初の手放しのときだけ

がんばってものを手放して部屋をスッキリさせたつもりでも、時間が経つと不思議とまた散らかってしまって、片づけに再び時間を取られてしまうこと、ありませんか? また最初から、あれだけ時間がかかったものの手放しをやらなければいけないのかと思うと、心が折れそうになります。

なぜ、ものを手放してスッキリさせたつもりでも、すぐに散らかってしまうのでしょうか。

それは「ものを手放すこと」と「その状態をキープすること」は別物だからです。

「ものを手放すこと」は最初の一歩にすぎず、そのスッキリした部屋をキープするためには、その後の習慣が重要となってきます。ものが増えて部屋がすぐに散らかってしまう理由は、ものをため込む習慣が根強く残っているからです。いくら片づけても、その後の生活スタイルが変わらない限り、再びものであふれる部屋に戻っていってしまいます。そのため、がんばるのは最初だけ、ものを全部出して見直すタイミングだけに留めたいものです。

いつの間にかものが増えて、すぐに散らかってしまう部屋にならないためにはどうしたらいいのか。私は「ものが少なくなった状態」をキープする習慣を取り入れることが、がんばりを最小限にする秘訣だと思っています。

ものを手放したあと、これ以上ものを増やさずに、スッキリとした部屋をキープするための習慣を2つお伝えします。最初はめんどくさいと感じるかもしれませんが、1からものを手放すことと比べれば、そのがんばりは遥かに小さいものでしょう。

1:定期的な「ものの手放しパトロール」をする

大きな買い物はしていないにもかかわらず、知らず知らずのうちにたまってしまうものがあります。割り箸、使い捨てスプーン、試供品、ノベルティグッズやポケットティッシュ…。これらは無料でもらえるので、なんだか得した気分になり、なかなか手放せずに「あとで使おう」という意識が働きます。また、プレゼントや贈答品なども自分の意図しないタイミングで舞い込んできます。さらに、それらがおしゃれな紙袋や箱に梱包されていると、「なにかのときに使えるかも」と紙袋や外箱まで保管しておきたくなります。このように、意識的に手放すものよりも自然と舞い込んでくるものは案外多いのです。

また、「掃除で使おう」と保管していた使い古しのタオルは、実際に使われることなくどんどんたまる一方です。りんごカッターや電子レンジ対応蒸し器など用途が限られた便利アイテムも一度使ったきり、そのまま放置しがち。

意図的に「使うかも」と思って残しておいたものでも、必要から不要に変わるボーダーラインが明確でないことが多いのです。いつの間にか使われなくなって、そのまま家の景色と化してたまっていきます。

知らず知らずのうちにたまってしまうものを定期的に見直すには、「ものの手放しパトロール」が効果的です。私は3か月に1回ぐらいのペースで家じゅうのパトロールをするのですが、使わなくなってしまったヘアアクセサリーや期限切れの調味料など、毎回なにかと出てきます。

2:使ったあとはリセットする

キッチンの使用後に、シンクやコンロなどの汚れをキレイな状態にリセットする「キッチンリセット」という言葉をよく耳にすると思います。私はこのリセット習慣をあらゆる場面で応用し、「使ったら元の状態に戻す」ようにします。

とくに夜は身体も疲れているので、「明日片づければいいや」とどうしてもあと回しにしてしまいます。しかし、結局やるのであれば、その日のことはその日のうちに終わらせたほうがメリットは大きいのです。身体も頭もスッキリしている朝、せっかく早起きして気分がいいのに、その貴重な1日の始まりを前日分の掃除や片づけで消耗してしまうのはもったいないことです。あっという間に時間が経って、「今日は早く起きたはずなのに、もうこんな時間!」と、片づけだけで朝時間が終わってしまいます。

このリセット習慣を意識すれば、「勉強したいけど、まずは机の上を片づけなきゃ」なんてこともなくなり、やりたいことにすぐに手をつけられるようになります。そして、常に「元の状態」をキープできると、ちょっとした汚れにも気づきやすくなります。

散らかるたびに時間と労力をかけて片づけをがんばるのではなく、小さな習慣を生活の中に取り入れましょう。すると、整った部屋をキープできて、いつも気持ちよく過ごせます。