【阪神】リーグ連覇は風前の灯火 チームの立て直しへ...投手陣支える「捕手の育成」が最重要課題に
阪神のリーグ連覇が厳しい状況に追い込まれた。
2024年8月18日の中日戦(バンテリン)で4−8と敗れ、引き分けを挟んで3連敗。4カード連続負け越しで首位・広島に5ゲーム差に離された。
前半戦は奮闘していた投手陣に疲れ
自慢の投手陣が打ち込まれた。先制した直後の3回に先発の大竹耕太郎が集中打を浴びて3失点。
4回から伊藤将司を救援で投入したが制球が甘く、5安打4失点と相手打線の勢いを止められない。
4点差に追い上げた6回に3番手・石黒佑弥が細川成也にこの試合4安打目となる左前適時打を浴びて万事休す。岡田彰布監督は試合後、足早にベンチ裏に向かった。
前半戦は奮闘していた投手陣に疲れが見え始めている。
前日の同戦に先発して5回途中3失点で降板した村上頌樹は登録抹消に。チームトップの9勝をマークしている才木浩人も2試合連続4失点以上を喫し、球に本来の力がない。
大竹も8月は防御率6.32とピリッとしない投球が続いている。
「若手の捕手育成が重要なポイント」
バッテリーを組む捕手を見ると、坂本誠志郎が11日にファーム降格以降、梅野隆太郎が先発マスクをかぶり続けているが、要所で痛打を浴びるケースが目立つ。
「配球が外角一辺倒になる傾向があり、打者に踏み込まれて打たれている。梅野は33歳、坂本は30歳と経験を重ねて円熟味が出てくる時期ですが、大きく伸びることはイメージしにくい。若手の捕手育成が重要なポイントになると思います。1軍の試合で経験を積むことで自信がつきますしね。梅野を使い続けるのではなく、ファームから上がってきた投手は捕手を替えることも選択肢の一つだと思います」
これ以上負けられない中、岡田監督がチームをどう立て直すか。捕手の起用法に変化があるか注目される。(中町顕吾)