台風7号は、関東や東北の太平洋側に接近したあと、今日17日(土)の日中は次第に東の海上へ離れる見込み。台風が離れても、強風や高波など影響が残りそう。急な激しい雨が降る所もあり、車の運転はいつも以上に慎重に。

台風7号 離れても影響残る

今日17日(土)午前3時現在、非常に強い台風7号は、千葉県銚子市の東約170キロを1時間におよそ20キロの速さで北北東へ進んでいます。中心の気圧は950hPa、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。千葉県茨城県など関東の沿岸部、福島県の一部が、風速15メートル以上の強風域に入っています。このあと台風7号は、進路を東よりに変えて日本の東へ進み、19日(月)には温帯低気圧に変わるでしょう。

台風が離れても、風や雨などで道路にも影響が出そうです。関東では今日17日(土)昼前まで、東北は夕方まで沿岸部は風が強く吹くでしょう。局地的には発達した雨雲がかかり、東北では夕方にかけて雷を伴った激しい雨。関東も午後は急な雷雨に注意が必要です。短時間の雨でも道路が冠水するほどの降り方で、見通しが悪化するおそれもあります。

また、これまでの大雨で地盤が緩んでいる所もあり、土砂災害や倒木などによって通行が困難になる場合もあります。海は大しけやしけとなるため、海岸線には近づかないようにしてください。

雨・風・波の予想

雨や風、波の予想です。

【24時間降水量】
明日18日(日)午前6時まで(多い所)
東北日本海側 50ミリ
東北太平洋側 80ミリ

【最大風速(最大瞬間風速)】
17日(土)
東北太平洋側 海上 23メートル(35メートル)
関東 海上 20メートル(30メートル)
東北太平洋側・関東 陸上 15メートル(30メートル)

【波の高さ】
17日(土)
東北太平洋側・関東 7メートル うねりを伴う
伊豆諸島 5メートル うねりを伴う

東北では、土砂災害に厳重に警戒し、暴風や高波、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。関東では、うねりを伴った高波に警戒が必要です。

土砂災害の前触れは

大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。