ダイナベクター、特殊焼鈍磁気回路の新MCカートリッジ
ダイナベクターは、新開発の特殊焼鈍磁気回路を採用したMCカートリッジ「20X2A-H」(高出力モデル)、「20X2A-L」(低出力モデル)の2機種を8月20日より発売する。価格は165,000円。
手持ちの同モデル、および旧シリーズ20X2、20Xからの交換の場合は、トレードイン価格132,000円で購入できる。
上位モデルである「XX-2A」や「Te Kaitora Rua」と同様の基本構造をベースに、無垢アルミニウム削り出しボディと硬質アルミニウムカンチレバー、マイクロリッジ・スタイラスチップを採用したダイナベクターMCカートリッジシリーズのベーシックモデル。
特徴は、磁気回路に特殊焼鈍を実施していること。磁気特性が安定していて歪みが少ない純鉄の使用に加え、焼鈍温度、焼鈍環境、加熱時間、加熱率、冷却率など磁気焼鈍の最適化にこだわった特殊焼鈍を行なうことで、「歪みの無い優れた解像力、のびやかな広域の表現、音場空間の広がりを実現」したという。
強力なネオジム磁石による高出力を実現。また、希土類マグネットが持つ歪みやうるささを軽減するために開発した特許技術ソフト化マグネットを採用。ネオジム磁石の強力な磁力を活かしつつ、すっきりとした音離れの良さを目指した。
カンチレバーは、中空の硬質アルミニウムパイプ。振動系の質量を軽くする事で、クリアな高域による帯域の広さを実現している。
出力電圧は、2.8mV/0.3mV(at 1KHz,5cm/sec.)。チャンネルセパレーションは25dB以上(at 1KHz)。チャンネルバランスは、1.0dB以下(at 1KHz)。コンプライアンスは12mm/N。針圧は1.8~2.2g。インピーダンスは150Ω/5Ω、推奨負荷抵抗は1KΩ以上/30Ω以上。自重は9.2g。