５日間眠らせず聖書を写させ…韓国の教会が17歳少女を虐待殺害か「失禁し飲食も困難」凄惨な監禁内容
５日間にわたりまったく眠らせず聖書の写経を強要。疲れ切った身体で、１時間以上地下１階から地上７階までの上り下りを指示……。
７月24日、韓国の与党『国民の力』の議員が入手した検察の公判文書により凄惨な虐待疑惑の全貌が明らかになった。西北部・仁川（インチョン）市内の教会で、17歳の少女Ａさんが全身にアザができるほどの暴行を受け瀕死の状態に。病院に搬送されたが亡くなったという。
「Ａさんの母親は今年１月に夫と死別。生活が苦しいので、持病のあるＡさんを３月から知人のいる当該の教会に預けていたそうです。Ａさんは教会に入ることに不満を持っていたようですが、信徒たちは彼女の身体を縛るなどして監禁。学校にも通わせず、逃げられない状態にしていたと思われます」（韓国紙記者）
信徒たちに指示を出していたのは、教会の創設者の娘で合唱団長だった50代女性Ｂだ。
「心を折らなければならない」
「Ｂは信徒たちに、こう説明していたそうです。『（Ａさんが）こちらに従わなかったり、暴れた時は心を折らなければならない』『気持ちに余裕を持たせてはいけない』『容赦なく叱れ』と」（同前）
韓国メディア『中央日報』などによると、Ａさんは周囲に「早くここ（教会）を出たい」と訴えていたという。しかし「虐待」は激しさを増していったようだ。冒頭で紹介したとおり、５日間にわたり睡眠をとることを許さず聖書を写させ階段の上り下りを強要していたという。
「Ａさんは、どんどん衰弱していきます。５月になると、たびたび失禁し食べ物や飲み物もほとんど受けつけなくなったとか。口の中に入れても、スグに戻してしまう困難な状況だったそうです」（韓国在住ライター）
５月15日夜８時過ぎ、ついにＡさんは意識を失う。Ｂが自ら「息をしていない」と119番通報し病院に搬送されたが、約４時間後の翌16日未明に死亡が確認された。
「Ａさんの全身にはアザがあり両手には縛られたような痕があったため、虐待を疑った警察が児童虐待致死の容疑でＢや信徒らを緊急逮捕します。司法解剖の結果、虐待の痕跡が認められました。Ａさんは重大な健康被害を起こしながら、適切な措置がほどこされていなかったこともわかっています」（前出・記者）
起訴されたＢの公判は、すでに始まっている。
「Ｂは起訴内容を全面的に否認しています。法廷で次のように訴えているのです。『（Ａさんは）自傷行為をしていたので防ぐためにハンカチで両手を縛った』『身体のアザは自傷行為の痕だ』『持病があり精神的に不安定だったＡさんの生活を手助けしていた』と」（同前）
Ａさんは司法解剖などの結果どおり凄惨な虐待を受け亡くなったのか。あるいはＢの主張が認められるのか。17歳の少女の命が奪われた重大事件の判決に、韓国だけでなく海外も注目している。
