高速道の電光板「みどりの三角」意味はナニ? 「ほとんど知らない」“謎△マーク”… 実はめちゃ「画期的&使える」サインだった
高速の電光板「三角マーク」 ほとんどが「意味」知らない現状…
高速道路などに設置されている電光掲示板は「道路情報板」といい、渋滞や事故、工事などの交通状況に加え、所要時間などが表示され、ドライブの経路を考える際に役立ちます。
この表示には、時折緑色や赤色の「三角マーク」が表示されることがありますが、この意味を知らない人がかなり多いようです。一体どのようなことを示しているのでしょうか。
道路情報板はリアルタイムの交通情報を表示します。例えば「この先断続渋滞 5km 15分」や「西新宿JCT−上野原IC 渋滞60km」といった具合です。
【画像】「えっ…!」 これが「みどりの三角の意味」です!(31枚)(30枚以上)
それ以外にも、「工事走行注意」「路面凍結 スリップ注意」といった通行時の注意喚起や、「アメ注意」など天候に関する注意、「道路の異状は緊急ダイヤル#9910へ」など道路の利用案内を表示することもあります。
こうした情報が提供されることで、ドライバーは経由するルートや目的地を変更したり、途中で休憩を入れておこうといった判断につなげることができます。
そんな道路情報板ですが、渋滞の文字情報とともに、緑や赤の三角形のマークが表示されることがあります。
緑の三角マークの正体は「渋滞が減少傾向にある」ことを示しています。
主に首都高速やNEXCO東日本管内の高速道路で活用される表示で、同一方面へ向かう2つ以上の経路がある場合、ドライバーが容易に経路選択しやすくするよう導入された経緯があるといいます。
例えば東名高速の東京IC〜豊川ICと、これと並行する新東名高速の御殿場JCT〜三ヶ日JCTにある道路情報板にそれぞれ表示され、東京〜名古屋方面を高速利用するユーザーは、東名を経由するか新東名を経由するかを選択することができるのです。
対して、赤い三角マークは「渋滞が増加傾向にある」ことを示しています。
NEXCO西日本では5km以上の渋滞を対象として、渋滞が増加傾向にある場合に表示。同様に阪神高速では2011年から導入され、首都高速やNEXCO東日本管轄の道路でも表示されています。
この赤い三角マークの使い方について、NEXCO中日本の広報担当者は過去の取材で以下のように説明しています。
「マークの表示を確認したら、急いでいるときなど、必要や状況に応じて柔軟に経路を変更していただくことに役立てていただけたらと思います」
こうした渋滞情報は、道路上に設置されている「トラフィックカウンター」で計測しており、その情報をもとに過去のパターンから渋滞が増加傾向にあると割り出された場合、所要時間の横に赤い三角マークを自動で(手動も可)表示させています。
また、高速道路を巡回するパトロールカーなど道路職員らの目視情報なども同時に集約され、常にリアルタイムで道路交通管制センターに送られ続けています。
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この三角マークについて、ホンダアクセスは2024年6月に調査を実施しました。
自家用車を運転して100kmドライブをする20歳〜59歳の男女1000名にそれぞれの三角マークの意味を聞いたところ、赤い三角マークの意味を正しく回答したのは7.5%、緑の三角マークでは9.6%という結果になりました。
多くの人が意味を知らなかったり、間違った意味として捉えられている三角マークですが、前方の交通状況に応じて、迂回するルートを探したり、ドライブの計画を立て直したりするための有効な参考情報となるのです。
三角マークが表示されている場合、途中のSAやPAで一息ついたり、手前のICで降りて観光してみるなど、臨機応変にルートを変更すれば、スムーズかつストレスのないドライブが可能です。