楽彼、「フラッグシップ級ヘッドフォンも駆動できる」スティック型USB DAC
「W2Ultra」
サイラスは、LUXURY&PRECISION(楽彼)のスティック型USB DAC「W2Ultra」を8月2日に発売した。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は57,200円前後。
フラッグシップ級のヘッドフォンにも完全に対応できる駆動力を持つことをコンセプトにしたモデルで、最大出力は32Ω負荷時890mWを実現している。最適化した覆銅設計に熱処理工法、回路設計などにより、高いドライブ力は備えつつも、消費電力問題を解決したといい、PAV±6V時で、60分の再生ではスマートフォンのバッテリー消費量は4%程度に留まるという。
インイヤーモニターとオーバーイヤーヘッドフォン向けに電圧を最適化する「PAV切り替えモード」、特定のイヤフォン/ヘッドフォンの特性に合わせたサウンドスタイルに切り替えられる「SDF切り替えモード」を搭載。SDFとHigh Gainを組み合わせれば「フラッグシップ級ヘッドフォンですら完全に駆動する」とのこと。
DACチップはシーラスロジック製「CS43131」×2で、最大384kHz/32bitまでのPCM、DSD 256のネイティブ再生ができる。
入力はUSB Type-C、出力は金メッキ3.5mmシングルエンドと高品質金メッキ4.4mmバランスでデジタル出力にも対応。SN比とダイナミックレンジは3.5mm接続時129dB(Aウェイト)、4.4mm接続時133dB(Aウェイト)。
USBケーブルは脱着式で同社製アップグレードケーブルだけでなく、品質や長さの異なるさまざまなケーブルを利用できる。なお「Lightning端子などの制限された電源供給では本製品本来の性能に達しない場合がある。外部電力を供給できるAppleカメラキットの仕様を推奨する」とのこと。
音波形分析と聴感分析の匠が2種類の基本チューニングを設定しているのも特徴で、より広がりのある音となり、人の声を特徴とする楽曲に最適だというTUNE01、精巧な音となり、交響曲や複雑な楽曲に最適だというTUNE02を切り替えられる。音楽だけでなく、ゲームや映画にも最適なEQも用意。UAC1.0/UAC2.0を切り替えれば、家庭用ゲーム機器などでも使用できる。
DACチップやヘッドフォンアンプチップからの熱を効率的に放出するよう設計した特製大型ヒートシンクを搭載。本体には0.91インチのモノクロOLEDディスプレイとボリュームを操作できるシングルノブを備える。ノブはALPS製の高品位パーツを使っており、高い精度に加え、確かなクリック感で操作できる。
外形寸法は63×24×12.5mm、重さは26g。USB-C to Cケーブルなどが付属する。