1万円台で大満足のペアリング!上質な“フリーフロー”を堪能できる人気店3選
いまや、量を飲めれば満足の“飲み放題”だけじゃない。
今回は、コスパと質にこだわったフリーフローが堪能できる、都内の人気店3軒をご紹介!
鮨、イタリアン、ホテルのモダンブラッスリー……最高のペアリングが、大人たちを歓喜させている!
1.SNSで自慢したい“エンタメ鮨”と、終わりなきペアリングで大満足!
『鮨結う 紬』
六本木から銀座に移転した、星付き鮨店『鮨由う』の姉妹店。かつての本店の跡地に昨年オープン。コースは20品近いつまみと鮨に、飲み放題がつく1本のみ。ペアリングも相談可
高級鮨店がひしめく六本木で、楽しい、美味しい、ハイコスパを叶える『鮨結う 紬』。
鮨のおまかせに、日本酒をはじめとする多種多様なお酒のフリーフローという贅沢さで予約が殺到!
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空前の高級鮨ブームで、回らない鮨のおまかせ価格が青天井の今。旨い握りをアテに美酒に酔う時間は至福の極みだが、いかんせん調子に乗ると、会計を見て一気に酔いが冷めることも。
しかし、『鮨結う 紬』ならそんな無粋な心配は不要。アルコールフリーフローが付いたおまかせが、なんと1万6,500円で楽しめるという破格の価格設定が話題になっている。
人気店『鮨由う』の系列店としてオープンした恵比寿の『鮨結う翼』は“オールインクルーシブ鮨”として話題に。それに続き、銀座に移転した本店の跡地に昨年12月にオープンしたのがこの店だ。
上質さとエンタメ性で大人たちを魅了する
握りやつまみやお椀が付いて19品というボリュームも凄いが、フリーフローメニューの充実っぷりは思わず二度見するほど。
シャンパンに始まりワイン、日本酒、ウイスキー、焼酎なんでもござれ。
中でも日本酒は10種類以上。「磯自慢」をはじめとするプレミアム酒もラインナップする豪華さ。これは簡単に酔えないぞ、と気合いが入る。
シャンパンも飲み放題という大盤振る舞い
まず1杯目はシャンパンで乾杯。
序盤にさっそく「アワビ肝ソースごはん」が登場し、ならばと相性ぴったりの白ワインをオーダー。
白ワインはソーヴィニヨンブランとシャルドネの2種類。濃厚なアワビの肝ソースと合わせて
握りは春子鯛から始まり、鰆、小肌と続き、ここで日本酒にチェンジ。
春子鯛で握りがスタート。赤酢がきりっと効いたシャリが日本酒に合う
握りの一貫目は春子鯛がお決まり。
熟成赤酢を使ったやや塩気のあるシャリが日本酒によく合う。
小肌は軽めに酢締めして。日本酒も10種類以上そろい最後まで飽きさせない
星付き鮨店の系列だけに、価格は手頃でも鮨のクオリティーは一切妥協しない。
「お姉さん、行きますよ!」の掛け声が上がったらカメラをスタンバイ。“おいC”ポーズで店が一体に!もっと豪華に行きたい夜は「而今」や「新政」などの1杯+¥1,100のスペシャル日本酒を味わうのもよし
中盤にさしかかるとこの日一番の撮影ポイント、「プリン体たっぷりプリン巻き〜!」の掛け声と同時に、“おいC”ポーズの大将をパチリ。遊び心たっぷりの演出にまた日本酒がすすむ。
そこからスペシャリテの「港区巻き」「ウナギ丼」とSNS映えする怒涛の豪華ネタが続く。
たっぷりのカニ身に、うに!押し寄せる“映え”の波でストーリー連投間違いなし
名物の「港区巻き」は、+¥1,100でキャビアの追加もできる。
店のスペシャリテ登場!パリッと焼いたウナギのミニ丼は食べ応え抜群
小鉢サイズがちょうどいい、パリッと皮目を焼いた関西風のウナギ丼。
酔いが回ってきたら、お茶割りでひと休み。ソムリエ厳選のジャスミン茶やほうじ茶が使われる。
終盤に登場する太巻き。「残り物には福がある」の意味を込めて、魚の端材をどっさりと
最後の太巻きでは、ひとり限定1杯の「本日の厳選プレミアム酒」をチョイス。至極のマリアージュに思わず口福のため息が漏れる。
これだけ贅沢で、2万円でお釣りが来る幸せ。酒好きの友達を誘って『鮨結う 紬』の心意気を思う存分満喫したい。
最後まで楽しんで…
ワイン3種、日本酒10種、焼酎3種、お茶割り5種で¥16,500!
【Chef's Voice】
「恵比寿店の予約が1年先まで埋まっていて、予約枠の拡大と若手育成のために目玉となるペアリングフリーフローを導入。酒もネタもどんどんレベルアップしてお待ちしています」
2.サカエヤの肉と厳選ワインを豪快に。これで1万6,000円は二度見する!
『BRUSTA』
2006年に西麻布でスタートし、代官山、浜町へと移転。コースはペアリング込みで¥13,000、¥16,000、¥20,000の3種類で、その違いはワインのランク。ブルネッロが入る¥16,000コース以上がオススメだ
1万6,000円でワイン注がれ放題のイタリアン
一流シェフたちが絶賛する『サカエヤ』の熟成肉をはじめ、骨太イタリアンをアテにワインペアリングのフリーフローを楽しめる『BRUSTA』。
美食を知る大人こそその価値に驚く、衝撃の飲み放題の内幕とは。
イタリアンとブルネッロを、とことん満喫する贅沢
店名はブルネリスタという「ブルネッロが大好きな人」という造語を縮めた言葉で、トスカーナを代表するワイン「ブルネッロ ディ モンタルチーノ」と滋賀の精肉店『サカエヤ』の肉を楽しむ店というのがコンセプト。
その組み合わせがメインのペアリングコースが、筋金入りのワインラヴァーを魅了しているという。
スペインはカタルーニャの「カン・スモイ」が登場
最初はもちろん泡。この日はスペインのナチュラルワインで、フレッシュな味わいに料理を待たずしてグラスが空になるはずだ。
するとサッとおかわりが注がれる。この「注がれ放題」システムが通常のフリーフローよりも実は良い。
普通は飲むものを自分で決め、種類も限られるが、こちらはソムリエの店主が選んだ料理に合うワインをそれぞれ飲み放題だというのだから、1本のレベルが違う。
スターターは「燻製モッツァレラと季節の果物、愛農ナチュラルポークの自家製ハムのブルスケッタ」
料理ももちろん秀逸で、スターターは愛農ナチュラルポークのブルスケッタ。
続いて、「ワインを飲ませるため」の前菜の盛り合わせが登場する。
「前菜の盛り合わせ」。内容は日替わりで、この日はキャロットラぺ、ホタルイカと菜の花、里芋のコンフィ、シラスのフリッタータなど8品
8品程度が贅沢に載ったひと皿は、一品ごとに丁寧な仕込みが伝わる美味しさだ。
合わせるワインは「がぶがぶ飲むため」のヴェルディッキオ。
マグナムボトルで供されるイタリアのヴェルディッキオは、酸とミネラルと果実味のバランスがいい
グラスが空けばタプタプとワインが注がれる幸せたるや。
マッシュルームが凝縮した薫り高いラグーソースでロゼをいただく妖艶さよ!
素材の味を引き立てたパスタも絶品。この日は塩とオリーブオイルだけで仕上げたマッシュルームのラグーが登場。
驚くほど芳醇なきのこの香りに合わせるのはイタリアのプーリア州のロゼ「マッセリエ ピザリ」。
メインは『サカエヤ』の熟成肉。客の前で披露した後、炎を上げて火入れする調理シーンも見もの
乾かぬ杯を堪能していれば、“本日のお肉”が目の前に。
焼き上がるまでは数十分。気分よく酔ってきたタイミングで真打登場。
ここまでで1本分は飲めてしまうが、真打はサカエヤの赤身のグリルとブルネッロのペアリング。近江牛の上質な脂とブルネッロは至福。デザートに貴重な食後酒(別料金)を飲むゲストも多いとか
近江牛の赤身肉は、カリッとクリスピーな表面の食感と肉の濃い旨みが悶絶もの。ブルネッロの力強い果実味とまろやかで芳醇な味わいに笑みがこぼれる。
店主の西山綱重さんは、『エノテーカピンキオーリ』や『アクアパッツァ』のサービス出身。ワインの見識が深く、ブルネッロへの愛と情熱はイタリアで表彰されたほど。
料理は『サカエヤ』の店主・新保吉伸さんも認める腕前だ。ゆえに、ワンオペながらもサーブまで目が行き届き、ペアリングのクオリティも妥協なし。
ただ料理とワインに身を委ねればいい、大人の桃源郷なのだ。
腹パンで心地よく酔い……
お料理12品前後、ワイン5種10杯で¥16,000!
【Chef's Voice】
「作る料理はどれも、ワインを飲ませることしか考えていません(笑)。美味しいものを食べて沢山飲んでほしいから、飲める人は飲めるだけフリーフローで楽しんでもらっています」
3.ホテルクオリティの4品コースを、シャンパンで貫き通すという優雅な遊び
『ディストリクト ブラッスリー・バー・ラウンジ』
「キンプトン新宿東京」内のモダンブラッスリー。「ショートコース・シャンパンフリーフロー付き」は日替わりのイノベーティブ料理4品とシャンパンが飲み放題で¥15,600
¥15,600の愉悦があるテラスレストラン
シャンパンフリーフローならその「お供」が大切で、泡との相乗効果を楽しみたいもの。
ショートコースと合わせて¥15,600のプランはちょうどいい。
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「飲み放題」を謳うレストランは数あれど、それがホテルとなれば期待値は俄然高くなる。なぜなら料理、空間、サービスともに高いクオリティが約束されているからだ。
そんな期待を上回るフリーフロープランを新宿で発見。
既視感なき料理をアテに、シャンパンファイトな夜
「キンプトン新宿東京」の2階にある『ディストリクト ブラッスリー・バー・ラウンジ』が提案する「ショートコース・シャンパンフリーフロー付き」は、ひたすらシャンパンを浴びられるという、泡好きのための優雅なプラン。
アテには東南アジアのエッセンスを汲み入れた、洗練されたイノベーティブ料理4品が登場。
前菜からメインの肉料理、デザートまで心ゆくまで泡で貫く贅沢さ。新感覚の味わいと既視感のないアートな皿が、高揚感を助長する。
乾杯のシャンパンに合わせるのは、フィリピンの家庭料理「アドボ」とパイナップルのサルサを乗せたアミューズ。
エスニックな味わいと泡の相性に、杯を重ねること確実。
2品目はクレソンのピューレを敷いたアオリイカと甘夏。
魚介類には白が定番だけど、シャンパンを合わせる贅沢感がたまらず杯が進む。泡を何杯でもおかわりできるって幸せ!
メインはオーストラリア産のテンダーロイン。いつもは赤を合わせるステーキともシャンパンは無敵の相性を発揮。
添えられたココナッツが香る山菜のウラプも泡を無限に呼んでしまう。
メレンゲの球体を割ると中からフロマージュブランが現れる、アートなバシュラングラッセがデザートに登場。トータル1本半分を飲み干し、最後までシャンパンを大大大満喫!
ショートコースのボリューム感が、泡一択な夜の腹具合にもちょうどいい。
洒落た空間でグラスを傾けて、会計を気にせずにシャンパンを空けるディナー、ここにあり。
たっぷり泡に溺れて…
お料理4品、シャンパン11杯で¥15,600!
▶このほか:大人の日常デートにぴったり!南青山の一軒家イタリアンで、美しい料理の数々を堪能