パイレーツのポール・スキーンズ(C)ロイター/USA TODAY Sports

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パイレーツのポール・スキーンズ投手が11日(日本時間12日)、敵地でのブルワーズ戦に先発。7回99球無安打2四死球11奪三振と圧巻の快投で、デビューから負けなしの6勝目を挙げた。
MLB公式によると、「同一シーズンで6回11奪三振以上、被安打なしの投球を複数回記録した投手」は、スキーンズと伝説の右腕ノーラン・ライアン氏の2人のみ。スキーンズはわずかメジャー11登板目でライアン氏が持つ記録にひとつ肩を並べた。

■キャリアハイの11奪三振、無傷の6勝目

スキーンズは初回にナ・リーグ首位打者のクリスチャン・イエリッチ外野手から三振を奪うなど、3回までで63球を要するも7奪三振の立ち上がり。その後はさらにギアを上げつつ、7回はわずか6球で打者3人を仕留めた。自己最長の7回99球を投げ抜き無安打、許した走者は2四死球のみで、自身最多を更新する11奪三振の快投。無傷の6勝目を挙げた。
MLB公式のパイレーツ担当アレックス・スタンプ記者によると、「同一シーズンで6回11奪三振以上、被安打なしの投球を複数回記録した投手」は、今回のスキーンズと通算324勝を誇る“レジェンド右腕”ノーラン・ライアン氏のみとのこと。米メディア『ESPN』のスポーツ番組「SportsCenter」の公式Xは、「パイレーツの新人投手は、首位ブルワーズ相手に7回無安打で防御率1.90を記録。まさに傑物だ」と、スキーンズのパフォーマンスを絶賛した。
この日99球の内訳は、最速100.2マイル(約161.2キロ)のフォーシームが37球、決め球スプリット(本人はシンカーとも)34球、スライダー14球、カーブ12球、チェンジアップ2球。フォーシームとスライダーでそれぞれ4つ、スプリットで3つの計11奪三振だった。