Photo: Taro Kanamoto

名前は「II」ですけど、作りは明らかにワンランク上。

ソニーが新型カメラ「VLOGCAM ZV-E10 II」を発表しました。APS-Cサイズのセンサーを搭載した、Vlog撮影に強いミラーレス一眼カメラです。価格はオープン価格(ボディの市場推定価格は15万円強)、受注は7/17スタート、発売は8/2を予定しています。

名前こそ「ZV-E10」の後継モデルというポジションですが、ボディの形状などは上位機種の「ZV-E1」と共通するところが多く、かなりグレードアップしています。

メディア向けの体験会のレポートをお届けします。

「ZV-E10」より上位機種「ZV-E1」に近い

黒が新型ZV-E10 II、白が前モデルのZV-E10。

前モデルの「ZV-E10」があわせて展示されていたので比較してみたところ、同じ「E10」という名とは思えないほど質感が良くなっています。

重量は「ZV-E10 II」のほうが34gほど重いのですが、グリップが大型化したおかげで「ZV-E10 II」のほうが持ったときに軽く感じるほど。

USB-Cコネクタが上に移動、バリアングルモニタと干渉しにくい位置に。
バッテリーが大容量化。ほぼ倍の容量です。
左がZV-E10 II、右がZV-E1

上位モデルの「ZV-E1」と並べてみると、むしろこちらのほうが同じシリーズと感じます。

スペックはほぼ「センサーサイズがAPS-CになったZV-E1」で、画像処理エンジン「BIONZ XR」、LUT対応、インテリジェント3カプセルマイクといった機能は共通。位相差AFの検出点(759点)にいたっては「ZV-E1」(627点)を上回っています。

ただし、「ZV-E1」は4K120fpsのスロー撮影ができますが、「ZV-E10 II」は4K60fps、またはフルHD120fps止まりです。

フルサイズが必要じゃなければ超強力

新型ならではの機能として、UIの縦画面への対応があります。カメラを縦に構えると、アイコンなどが縦画面に適した配置に表示されます。縦動画が普及した今っぽい機能ですね。

「ZV-E10 II」の市場推定価格は15万円強。

「ZV-E10」(約9万円)よりかなり高額に感じるかもしれませんが、性能的には上位機種「ZV-E1」(約33万円)に近く、フルサイズセンサーの解像度や4K120P撮影を求めないのなら、いい選択肢に思えました。

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