さまざまな職業のハイスぺ男子が登場し、行きつけのお店でハシゴ酒をしながら語り合う本連載。

前回から引き続き、ゲストは開業医の竹内翔祐さんと、その友人で元K-1ファイターの鈴木“シャオリン”孝司さん。

2軒目の店として竹内さんがアテンドしてくれたのは、待ち合わせでよく利用するというバー『銀座サンボア』で――。

▶前回:“年収7億円”の医師&院卒の格闘家とハシゴ酒!ハイスペックな2人が付き合いたい女性は






新橋駅前で一般内科をメインに開業した「たけ内科」の総院長であり、スポーツジムの経営も手掛ける竹内翔祐さん(30歳)は、敏腕実業家で過去には年収7億円を告白しネットで話題になった経験も。

その友人で、K-1ファイターからプロボクサーへと転身した鈴木“シャオリン”孝司さん(32歳)。彼は現在、竹内さんのジムでトレーナーとして働きながら、同じく竹内さんの病院で事務の仕事をしている。

1軒目では比内地鶏にビール、そして白ワインをいただきながらおふたりのプライベートや恋愛観について掘り下げた。

さて、2軒目での気になる話題は…?




銀座駅B7出口から徒歩1分。エルメスの裏路地にある小さな階段を下りた右手のドアをくぐると、目的地『銀座サンボア』に到着。

1918年に創業した老舗バー『サンボア』を起源に持ち、2003年銀座に創業。

あめ色に磨き抜かれた木材の壁や、整然としたカウンター、そしてオーセンティックなテーブル席が趣深い、紳士淑女がひっそりと楽しむバーだ。

【SHOP DATA】
住所:中央区銀座5-4-7 銀座サワモトビル B1F
TEL:03-5568-6155
営業時間:
【月〜土】15:00〜24:00
【日・祝】15:00〜22:00
定休日:年末年始
ドレスコード:スマートカジュアル(ショートパンツ、サンダルNG)





パリッと焼き上げた小ぶりのフランスパンに、ジューシーなローストビーフをサンドした、ファンの多い一品。¥2,090

「小腹が空いているときに、一杯飲みながら食べるのに最適。黒毛和牛の滑らかな肉とハード系のパンの相性が抜群です」(竹内さん)



ひと口大に切ったじゃがいもに、アンチョビの風味が利いたオリジナルソースをからめたポテトサラダ¥880。ウイスキー、中でもハイボールと相性抜群!

「塩味がしっかり効いていて、じゃがいもの旨みが感じられるおいしいサラダです。ノンアルコールのカクテルと食べても美味しいです」(鈴木さん)





竹内さんがオーダーしたのは、シングルモルトのスコッチウイスキー「ボウモア」(W¥2,640)。

スコットランド西岸沖に浮かぶアイラ島で生まれるこのスコッチは「海のシングルモルト」とも呼ばれ、旨みの奥底に海の香りを漂わせる。

チェイサーにウィルキンソンの炭酸水を添えたが「僕、お酒にめっぽう強いんですよね。チェイサーはあくまでも体のためです」と竹内さん。




編集部・照沼がいただいたのは、サンボア伝統の味「角ハイボール」(W¥1,320)。

氷を使わず、冷蔵庫でキンキンに冷やしたサントリーの角と、ウィルキンソンの炭酸水を使うのがサンボア流だ。



「素直に美味しい!氷が無いことで唇に氷が当たらず、飲みやすいです!」(照沼)



渡辺さんから編集部・郄橋へのリコメンドは、ライムの搾り汁にミントをたっぷりと入れペースト状にするくらいの勢いでしっかりつぶし、香りを引き出した「モヒート」¥1,870。

ベースは「キャプテンモルガン スパイストラム」。バニラの甘い香りが隠し味に効いた、カリビアンなスピリッツだ。



「ほんのり甘くて、ミントの爽やかな香りが喉の奥ではじける感じで、すごく美味しいです!これなら何杯でも飲めちゃいそうな気がします!」(郄橋)



撮影日は、ボクサーとしてのデビュー戦を控えアルコール断ちをしていた鈴木さん。

1軒目でもしっかり炭酸水を選んでいた彼へのオススメは、旬の桃を使ったノンアルコールカクテルだ。



鈴木さんは「うわ、口の中が桃!」と、ひと口飲んでびっくり。「ノンアルでも、雰囲気で酔ってしまいそうです」


体育会系医学部は、お酒に強かった!


竹内:自慢してもいいですか?僕ね、強いんですよ、お酒。

郄橋:見るからに強そうですもんね。

竹内:まぁ…体育会系の医学部なんて、基本、強い奴しかいない気もしますけどね。

照沼:そうなんですね(笑)。体育会系のお医者さんを見る目が変わりそうです。鈴木さんはどうですか?格闘家って、お酒強そうですよね。

鈴木:あ…夢を壊してしまってすみません。めちゃくちゃ弱いです。

郄橋:そうなんですか!

鈴木:飲んでも数杯ってとこですね。もっぱらビールで、スーパードライが好きです。

郄橋:試合前だから飲まないだけかと思ってました。

鈴木:今の時期(試合まで1ヶ月を切ったところ)に飲んだら、トレーナーに殺されます(笑)。アルコールって、筋肉を分解しちゃうんですよ。筋肉がつきにくくなるし、反応速度が鈍るので格闘家にとってアルコールは天敵ですね。

竹内:それを聞いて、僕自身も2年くらい前から以前と比べてアルコールを控えるようになりました。飲む必要がある場合は飲みますが!

照沼:というか、おふたりとも腕の筋肉がすごい!





竹内:そりゃほぼ毎日トレーニングしてますから。

鈴木:ちょっと脱いでみていいですか(笑)?

郄橋:うわー!めちゃくちゃ男らしい!素敵です!!

照沼:ところで、竹内さんは飲むときはどういう場に行くことが多いんですか?

竹内:最近、ダーツにハマっていて。夜、ダーツバーに行くことが多いんですが、そこで軽く飲んでますね。

郄橋:ダーツ!おしゃれですね。

竹内:ああ…将来的にプロを目指してるので、おしゃれ感があるかどうかはわかりません(笑)。

照沼:え!ダーツも??

竹内:たまたま知り合いになった人が、日本屈指のダーツプレイヤーなんです。で、その人に教えていただいているんですよ。何事においても一流の人と付き合うことは、自分を磨くことにもつながるので、そうした場を大切にしています。

照沼:それで、なぜプロに?

竹内:1軒目でもちょっと話題に出したのですが、僕、身にならないことをするのがイヤなんです。やるなら、とことん突き詰めようかと。




郄橋:そうした場でも、飲むのはウイスキーですか?

竹内:そうですね。スコッチやアイリッシュ系のウイスキーをオーダーしています。こうしたウイスキーは香りが強く甘みがあるので、つまみを必要としないところがいいんですよ。炭酸水と交互にチビチビ飲む感じで、自分流に楽しんでいます。

照沼:おふたりにとって、贅沢な時間ってどんな時ですか?

竹内:そうですね…鈴木さんに格闘技を教えていただいたり、ダーツのプロに教えていただいたり、そうした時間を「贅沢」だって感じますね。

僕は好きなことにのめり込むタイプなので「ストイックだね」って言われるんですけど、これ、ストイックじゃなくてただの「贅沢」ですから。

自分が鍛えたいがために作ったジムで、日本屈指の格闘家に教えを乞うなんて、間違いのない「贅沢」でしょ?

郄橋:贅沢過ぎます!!!

照沼:鈴木さんはいかがですか?

鈴木:僕は、そんな竹内さんの近くで、経営に対する姿勢や思考といった、格闘家の僕が知らない世界を目の前で見られることが「贅沢」だと感じています。

照沼:お互いwin-winな関係にあるってことですね!




2億円のマンションを売却して、次に住みたいのは新橋駅前の〇〇ビル!?


郄橋:オフの日は、どんなことをされていますか?

竹内:ドライブが好きなので、愛車のロールス・ロイスに乗って、適当に走ってます。ロールス・ロイスは今もセレブ層に人気がありますけど、僕が持っているのは20年ほど前のタイプなんです。

照沼:アンティークの車がお好きなんですか?

竹内:ロールス・ロイスは1906年にイギリスで創業したエンジンメーカーなんですけど、2003年からBMWが製造し始めるなどアレコレあって。正統なロールス・ロイスと呼べるのは今から20年以上前に製造されたものになるんです。

郄橋:そうなんだ!こだわりがあるんですね。ちなみに興味本位の質問になりますけど、愛車はおいくらで購入されたんですか?

竹内:3,000万円くらいでしょうか。大切な愛車なので、自分で整備もしているんですよ。知らない人に頼みたくないので。

照沼:3,000万円…家が買えちゃう金額ですね!整備も自分でしているなんてすごい。

竹内:時計とかも自分で分解して、パーツを取り寄せて修理したりしますね。今の時代、ネットで調べればできないことなんてないですから!

照沼:さすが竹内さん…!鈴木さんは、オフの日は何をしているんですか?

鈴木:オフですか。基本、筋トレしてますね(笑)。試合が終わって、少し時間に余裕ができたらキャンプとか行ってみたいな、なんて思いますけど。今は「恋人はリア!」でがんばります。

郄橋:リア…?

竹内:あ、肩の後ろ側にある筋肉のことです(笑)。恋人は二の次で!っていう(笑)。




照沼:そういえば竹内さん、少し前に2億円のタワマン買ってましたよね。住み心地はいかがですか?

竹内:あ、あれ、売ろうと思ってるんです。なんか3億円以上に価格がハネ上がっているんで、売ったほうがいいよな、と。

郄橋:お〜!!

竹内:一度くらいタワマンに住むのもアリかな、と思って買ったんですけど、中途半端に良いマンションに住むのも微妙だな…と。もっと面白い物件に住んでみたいので、「ニュー新橋ビル」に部屋でも買おうかな、と考えているところです。

照沼:「ニュー新橋ビル」に住むのは面白そう!私もあのビルが好きで、たまに喫茶店や2階のゲームセンターに行きますよ!

竹内:僕のジムはあそこのテナントなんですよ!

照沼:あ、そうなんですか!今度遊びに行かせてください!名残惜しいですが、そろそろお開きの時間ですね。

郄橋:おふたりとも、貴重なお話をありがとうございました!




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取材・文/和栗恵