去年12月、東京・杉並区で自動車整備工場から発進した車で歩道の親子をひき死亡させた罪に問われている男の初公判が開かれ、男は事故の原因について「アクセルとブレーキの踏み間違いです」と述べました。

元自動車整備士の漆原宏太被告は去年12月、当時勤務していた杉並区の自動車整備工場から車をバックで車道に出そうとした際、歩道を歩いていたイラストレーターの杉本千尋さんと娘で小学1年の凪ちゃんをひき死亡させた罪に問われています。

27日、東京地裁で開かれた初公判で漆原被告は、起訴内容を認めました。

被告人質問で漆原被告は、事故の原因について「アクセルとブレーキの踏み間違いです」と述べ、「大変申し訳なく思っています」と謝罪しました。また、杉本さんの夫の「千尋と凪がつくっていた温かい空気は永遠に失われました」「しかるべき罪を償ってほしい」と話した意見陳述書が読み上げられました。

検察側は「過失は重く被害結果は極めて重大」として、禁錮5年を求刑した一方、弁護側は、執行猶予付きの判決を求めました。

判決は、来月19日に言い渡されます。